フロントガラス下部にピラー・トゥ・ピラー・ディスプレイを備えた新しいパノラミック・ビジョン・システムを搭載

BMWが現在開発を進めるフラッグシップサルーン、「7シリーズ」改良新型プロトタイプがニュルブルクリンクに登場した。

BMW 7シリーズ 改良新型プロトタイプ スパイショット

BMWのポートフォリオにおいて、ノイエクラッセのデザイン言語を採用しているのは、クロスオーバーや小型の従来型車だけでなく、7シリーズも例外ではない。このフラッグシップセダンは7代目となり、発売から3年強が経過しているため、次期モデルは完全な新型ではなく、単なる中間サイクルではある。

BMW 7シリーズ 改良新型プロトタイプ スパイショット

ただし、フェイスリフトとはいえ、次期BMW 7シリーズは現行モデルから大きく異なるものになると予想され、キドニーグリルが縮小されることも注目だ。

ニュルで捉えたプロトタイプは、下部グリル開口部の角は依然としてハードパネルで覆われているが、非常に拡大してみると、現行モデルの角張った端部とは対照的に、シンプルな長方形を形成しているように見える。これは、BMWがフロントの角張ったモチーフを廃止しようとしていることを意味しているのかもしれない。

ノーズでは、上部のLEDデイタイムランニングライトと下部のメインクラスターの間の隙間が大幅に拡大されている。新しいデイタイムランニングライト(DRL)は現行BMW 7シリーズと比べて薄く、ヘッドライトは全体的に小型化されている。バンパーはほぼ同じデザインだが、サイドベントはより小さく、下部のトリムはよりミニマルなデザインになっている。ただし、ボンネット、ドア、サイドスカート、ドアハンドル、そしてサイドミラーは現行モデルと共通となるだろう。

リヤセクションでは、現行760と同様の台形の排気口だ。このことから、これは新型760で、おそらくMスポーツパッケージが装備されていると考えられる。また、テールライトのデュアルイルミネーションストリップは、5シリーズのものと非常によく似ていることもわかる。

BMW 7シリーズ 改良新型プロトタイプ スパイショット

1枚の写真では、インテリアが垣間見える。新型では、大型のインフォテインメントスクリーンと、新型iX3(そして将来発売予定のiX4など)と同様に、フロントガラス下部にピラー・トゥ・ピラー・ディスプレイを備えた新しいパノラミック・ビジョン・システムが搭載されるのではないかと考えられおり、スパイショットでは、全幅ディスプレイのように見える。

7シリーズ改良新型の生産開始は、2026年半ばと見込まれており、つまりモデルデビューは年末になる可能性がありそうだ。