アフターマーケットメーカー「エクスペディション・モーター・カンパニー」(以下EMC)が、クラシックGクラスをロングホイールベース化して4シーターカブリオレへとカスタムした。

1979年に登場した初代メルセデス・ベンツGクラスが生産が終了してから何年も経ったが、最新モデルよりもこの初代モデルを好むユーザーのために、クラシックGクラスの改造やアップグレードを請け負うメーカーがいくつかある。

EMCもそのひとつで、23万5000ドル(約3580万円)という驚きの価格で、ロングホイールベースのGクラス・カブリオレを製作してくれるという。

EMCはこれまでショートホイールベースのビルドに注力してきたが、今回のビルドはGクラスのホイールベースを延長した初めてのケースとなる。シャーシを延長したことで、後部座席には2名分の乗客がゆったりと座り、風を感じ、太陽の光を浴びることができるようになっている。しかし、このGクラスには、他にも多くのアップグレードが施されている。

エンジンは、メルセデス・ベンツのOM606a 3.0L直列6気筒ターボディーゼルエンジンが搭載し、現行仕様では最高出力275ps、最大トルク474Nmを発揮する。
このようなオフロード車には十分すぎるほどのパワーだが、EMCは最大430psを発揮するLS3 V8エンジンを搭載した4×4モデルも提供している。

エクステリアは、新しいサイドステップ、18インチホイールを装着。ダークグリーンにペイントされたブラックのブルバーを配し、両端にはモダンなLEDライトがアクセントを添えている。キャビンにはブラウンのレザー張りのバケットシートが備わり、フロントウィンドウは折り畳むことでさらに開放的な空間を演出できる。

前述の通り、EMC社からのこのようなカスタム依頼は23万5000ドル(約3580万円)からとなっている。これは高額だが、同社は1990年代初頭からカスタムされたGクラスを数十台販売しており、たとえ新車のG63AMG(2862万円※日本仕様)よりも高価であっても、このような車への需要が十分にあることを証明している。
