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JOKER ROTARY PORSCHE


ラッピングを中心に多彩なカスタムスタイルを提案する埼玉の“JOKER”が持ち込んだのは、991型GT3をベースにしたカスタムマシン。ポルシェとしては異例となる20B型3ローターターボを搭載した1台だ。


エンジンはサイドポートとペリフェラルポートを組み合わせたクロスポート仕様。タービンはターボスマートの最新シリーズ“TS-1”の7880を装着し、NOSの併用で最大1300psを狙う。

外装は現代美術家・JINYA YAMAKAWAのアートを元に、JOKERがラッピングとして落とし込んだもの。当日は海外製パーツ到着の遅れにより走行は叶わなかったが、今冬から筑波サーキットでタイムアタックに挑む予定だ。今季の注目株として間違いなく目が離せない存在である。
ガレージアクティブ R32GT-R フルドライカーボン


福岡のガレージアクティブが持ち込んだのは、同社フルドライカーボンキットを纏ったミッドナイトパープル3仕様のデモカー。真庭速祭に合わせ、乗りやすさ重視のセットに変更したというが、その実力は900psオーバーの“暴力的”なスーパーチューンドだ。

エンジンはHKSのRB26改3.0Lキットを軸に構成。極薄87φピストンを使うことでRB26ブロックのまま84mmストロークを実現する革新的な仕様で、タービンはHKS最大級のGT75115-BBを装着。

「ゼロヨン仕様と聞いて覚悟しましたが、まさにパワーの暴力。3速までホイールスピンが止まりませんでした(笑)」と語るのはドライバー・木村偉織選手。チューニングカーの醍醐味が凝縮された1台だ。
フジタエンジニアリング FD3S GT3

昨年はデモカー“魔王号”を持ち込んだフジタエンジニアリング。今年登場したのは、快適装備を残しつつ徹底的に軽量化を施したデモカー“GT3”だ。

エンジンは同社コンプリート「ニュルスペック」をベースにサイドポート拡大加工を実施。ターボスマートTS-1 6262を組み合わせ、最大580ps仕様ながら今回は真庭のコースに合わせ470psに調整。制御はF-CON Vプロを使用する。
ミッションは純正では強度が不足するため、OS技研のシーケンシャル「FR-6」を搭載。トータルで戦闘力を高めたアタック仕様となっている。
MADLANE 935ML

岡山県に拠点を構える“マッドレーン”が持ち込んだのは、ポルシェ964をベースに往年の935をイメージした935ML。実車のスタイルに衝撃を受けたマッドレーン代表・大橋氏が6年もの歳月をかけて製作したマシンだ。昨年は車両展示のみだったが、今回ついに車両が実動状態となったためデモランを行なった。
エンジンはベースの3.6L改3.8L仕様で、KKK製K27タービンをツインで装着。997RSRのシーケンシャルミッションで、これを上下反転させてドライブシャフト位置をズラすことで、エンジン搭載位置を極限まで下げている。

当時と同じタイヤサイズを履き、自然なスタイリングとすべく、パイプフレーム化を軸としたビルドを敢行。リヤカウルは本物の935のパーツを合わせている。
HKSレーシングパフォーマー FL550R

HKSが現行のFL5型シビックタイプRをベースに、タイムアタック専用マシン“FL550R”を本格開発。歴代デモカーに与えられてきた“レーシングパフォーマー”の称号からも、その本気度がうかがえる。

基本構成は市販パーツを軸としたユーザーライクな内容で、制御はマスタリーECU。それでも最高出力は400psに達しているというから恐れ入る。


一方軽量化はレーシングカーレベル。不要な装備の一切を捨て去り、溶接留めのワンオフロールケージによる補強も行われる。今回の真庭速祭がお披露目の場となったこのマシンだが、今後はさらにチューニングを煮詰め、筑波アタックでのタイムアタックに挑戦していくそうだ。
HKS ランサーエボリューションX ダートトライアル

2023年から全日本ダートトライアルにこのランエボXで参戦しているHKS。田口勝彦選手のドライブで、初年度にシリーズチャンピオンを獲得。その後の2024年シーズン、2025年シーズンと連覇を達成している。



改造無制限クラスに参戦しているため、チューニングの内容はかなりハード。エンジン本体はHKSの2.2Lキットを組み込み、GTIII-RSタービンを合わせた500ps仕様。重量配分を適正化すべく、助手席に隔壁を設け、燃料タンクやラジエター類をセットしている。

このマシン最大の特徴が、ホイールベースを50mm詰めている点。リヤタイヤを50mmフロントに移動させることで、ダートラ対応の旋回性能を獲得しているのだ。
PHOTO:高原義卓
Part.2へ続く

