電気走行を主役にしたハイブリッド技術「DM-i」を搭載。前輪駆動モデルで100kmのEV走行が可能

BYDは20年以上にわたりハイブリッド技術の研究開発を続け、2008年には初代DMを搭載した世界初の量産型プラグインハイブリッド車(PHEV)を発表したパイオニア。現在では、プラグインハイブリッドシリーズを90以上の国と地域で展開し、累計販売台数は740万台(※)を突破するなど、グローバルで確かな実績を積み重ねている。
※2025年10月時点(BYD本社調べ)

「シーライオン6」には、初代DMを市販して以来、17年以上にわたって進化を遂げたスーパーハイブリッド技術である「DM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)」を採用。DM-iは世界最高水準の熱効率を誇る1.5L高効率エンジン、高出力に対応するDM-i専用ブレードバッテリー、高効率なエレクトリックハイブリッドシステム(EHS)で構成される“電気走行が主体”のハイブリッドシステムだ。

走行の大半をモーターが担うためEVのように静かな走りとスムーズな乗り味を実現し、必要な場面ではエンジンを効率良く作動させることで優れた燃費性能を発揮する。満充電時には100km(FWD)のEV走行が可能で、日常の移動はほぼ電気のみで完結。長距離走行時にはエンジンによる発電と走行を最適に組み合わせることで、ユーザーの航続距離の不安を解消し、快適性と効率性を両立した電動パワートレインとなっている。

ボディサイズは全長4775×全幅1890×全高1670mmで、ホイールベースは2765mm。デザインは、BYDの海洋シリーズ特有の世界観をSUVに落とし込み、洗練されたスタイルを実現している。伸びやかな横基調のフロントにシャープで存在感のあるOcean X Face(オーシャン・エックス・フェイス)のデザインを取り入れ、ダイナミックな印象を形成。サイドにはボディ全体を貫く稜線を配し、静かな水面に広がる波の動きを思わせる流麗なプロポーションを生み出している。

リヤの一文字のテールライトは、光の演出によって立体感を強調し、先進的なSUVであることを視覚的に伝えている。19インチのブラックアルミホイールを装備し、海の色彩をモチーフにしたボディカラーを組み合わせることで、存在感と上質さを併せ持つ外観に仕上げられているのも特色だ。

インテリアは、深みのあるブラック基調の空間に、ブラウンのアクセントとアンビエントライトを配し、海洋シリーズにふさわしいモダンなデザインにまとめられた。海をイメージしたフォルムのスポーツシートは身体をしっかり支えつつ、前席にはヒーターとベンチレーションを備え、長距離でも快適な姿勢を保てる設計。

センターコンソールにはクリスタルを思わせる電動シフトレバーや2基のワイヤレス充電を配置し、上質感と機能性を両立。2765mmのホイールベースが確保する後席空間は大人がゆったり座れる広さを持ち、荷室は日常用途から旅行まで幅広く対応できる容量とフラットな床により、使い勝手の良さを追求している。

快適性や利便性も抜かりなく、日常の移動をよりスマートにする装備が多数搭載された。インパネ中央には15.6インチの高精細大型ディスプレイを採用し、最新のインフォテインメントシステムと組み合わせることで、直感的な操作性と幅広い情報の提供を実現。Apple CarPlayやAndroid Autoによるスマートフォン連携も可能だ。

前席には2台同時接続できるワイヤレス充電や、前後席にはUSB端子を配置するなど、毎日の使いやすさに直結する装備を充実させている。また進化したボイスコントロールは全席からの発話を認識して対応する。

PHEVの強みである充電性能は、最大6kWの普通充電と18kWの急速充電に対応。車外への給電(V2L)や家庭への電力供給(V2H)にも対応し、アウトドアや災害時など幅広いシーンで車両を電源として活用できる。

快適装備では、前席にヒーター/ベンチレーションを備えた電動スポーツシート、ステアリングホイールヒーター、遮音性の高いガラス、ワンタッチ開閉式パノラミックサンルーフを採用。荷室は425Lの容量を確保し、後席を倒すことで1440Lまで拡張でき、フラットな床と大きな荷室開口部により高い実用性を実現している。

そんな「シーライオン6」は、先行予約がジャパンモビリティショー2025会期中となる11月1日(土)から開始されており、受注台数は11月末時点で約300台のぼっている。

BYDシーライオン6主要諸元