マシン名:Nu-Jazz ベース車両:ホンダ ジャズ(1986年) 製作:YCI Fabrication

原付モデルをベースとながらも、大型車に匹敵する存在感をアピール。
メッキ処置された美しいスポーク型ホイールは、前19インチ・後16インチに設定。
バランスよくロング化したリジッド式のリア周り。またネック角を大幅に寝かせたステムとロング型フロントフォークを組み合わせ、地を這うようなロー&ロングスタイルを演出。
ティアドロップ型ガソリンタンク、スプリング付きのレトロなシングルシート、大型のリアフェンダー、リジッド式スイングアームが織りなす、流れるような美しいフォルムに注目!
ノーマルのホンダ ジャズ。タイヤサイズはF2.50-16、R4.50-12。
ノーマルのホンダ ジャズ。ゼロハンながらホイールベースは1.325mmの超ロングサイズ。

写真は1986年モデルから1997年モデルまで生産された、ホンダの原付50ccアメリカンモデル「ジャズ(JAZZ)」をベースにしたチョッパースタイルのカスタム「Nu-Jazz」。

ベース車両のジャズが誕生したのは、「速くてパワーのあるバイクが一番エライ!」というレーサーレプリカが大ブームだった頃。

ジャズは「アメリカンバイク=大排気量車」という既存の常識を完全に打ち破った、遊び心に満ち溢れた個性的なモデル。約10年に渡り、人気モデルとして様々なユーザーに支持された。

エンジンはスーパーカブ&モンキー系ホンダ横型の空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ49cc。ミッションはモンキーと同様の4速リターンを採用。始動方法はセルフスターター専用のマグナ50とは異なり、モンキーと同じキックスターター式。

ロー&ロングフォルム、メッキ処理された各パーツ、前方に大きく伸びたフロントフォーク、カスタム度満点のアップハンドル、4.50-12サイズの極太リアタイヤなど、アメリカンテイストがふんだんに盛り込まれている。

同車は1999年の新排ガス規制により生産は終了。絶版となって25年以上経過した現在でも、本格的なミニチョッパーカスタム等々を楽しむユーザーは多い。

「Nu-Jazz」は純正フレームをベースに、取り回しを大幅に変更。リア部はフレーム一体型のリジッド式とし、クラシカルなチョッパースタイルを演出。

フロントはネック角を大幅に寝かせたステムとロング型フロントフォークを組み合わせ、地を這うようなロー&ロングスタイルを形成。フロントブレーキはドラム式だが、リヤブレーキはディスク式を採用。

小径のベイツ型ヘッドライト、グリーンとブラウンをベースにした美しい外装類、スプリング付きシングルシート、ショート型マフラーなどの絶妙なコーディネイトにより、ビルダーのセンスが光る一台に仕上げられている。

ロング型のライザー(ハンドルポスト)、フラットハンドル、小径のベイツ型ヘッドライト、ロングフロントフォーク、傾斜付きステムを組み合わせて大胆なチョッパースタイルを演出。
エンジンは他社製の横型エンジンに載せ替え。キャブレターは吸気孔の方向を右横にレイアウトしてアメリカンテイストを増幅。
輪切り・溶接でマフラーエンド部を横向きにしてカスタム感をアップ。リアフェンダーとエンジンの間には、電装系ハーネスを集約したアルミケースを配置。メインキーはこのケースに移設。