5E改1.5Lで460馬力を絞り出す!

最高速297キロ、筑波1分2秒、ゼロヨン11秒台

過激なスペックとは裏腹に、可愛いピカチュウのバイナルグラフィックがあしらわれた、別名「ピカチュウスターレット」。90年代末期にチューニング業界を騒がせたリトルモンスターだ。

開発当初は4Eベースの350ps仕様だったが、次第にチューニングレベルを上げ、最高速仕様では5Eベースの460ps仕様まで進化していた。

元々はゼロヨン仕様として開発されたのだが、当時のチューニング業界は空前の谷田部最高速ブーム。その大きな波に乗るためにターゲットステージを大きく変更し、オーバー300キロを叩き出せる仕様へとリメイクされたのである。

インテリアは必要にして最小限の装備でシンプル&スパルタン。アンダーコートまで剝がして軽量化を促進。800キロ弱の車重で460psと聞けば、このチューンドの異常性が分かるだろう。

戦闘力は凄まじく、初の谷田部チャレンジで当時FF最速記録を保持していた“トップフューエル・シビック”の285.8キロを上回る288.4キロをマーク。2回目のアタックでは290.5キロまで記録を伸ばしてきた。

狭小のエンジンルームに収まるGT2835Rタービンは、H.R.FオリジナルのEXマニを介してマウント。タービンとラジエターのクリアランスは僅か5mmだった。

その後もトライ&エラーを重ねながらスペックアップを続け、最終的には5E改1.5L+GT2835Rタービンで実測460psという、強烈なパワーを絞り出すまでに進化。

もはや300キロの壁超えは“時間の問題”と思われていたが、297.3キロ(1998年12月)をマークした直後のアタックでタービンブローが発生。駆動伝達系も限界に達していたことから、そのまま最高速シーンとの決別を決意。大台突破の夢は、あと一歩のところで潰えてしまったわけだ。

当時は気にもしなかったが、このグラフィックは100%アウト。ミラーに貼られたガムテープは、最高速アタック時に空気抵抗を減らすための簡易的なエアロミラー。

以降、スターレットは仕様変更しながら他カテゴリーで暴れ回り、ゼロヨン11秒36、筑波サーキット1分02秒という強烈なタイムを持ってその圧倒的なポテンシャルの高さを証明。GT-R至上主義が蔓延するチューニング業界に、FFコンパクトの可能性を知らしめたのだ。

「レトロホットハッチの逆襲」230馬力のEP82スタタボが現代車を食う!!

EGマジックが手掛けたEP82スタタボは、純正流用を軸にしながらも驚異の230馬力を実現。排気量アップ、PS13タービン、AE111の6速MTなど巧みな組み合わせが光る。軽さとパワーが融合した走りは“刺激的”のひと言。ミニサーキットで無類の強さを見せる仕様だ。