トヨタの優れたリソースを活用し高収益率を見込む

トヨタはSEMAショー2025にて、オフロード・コンセプトカー「Scion01 コンセプト」を発表しましたが、今新たな噂が立っている。

サイオン01はUTVのコンセプトカーで、サイドバイサイド、そして純粋なオフローダーだ。日産やマツダをターゲットにするのではなく、ホンダやアメリカのオフロード車・スノーモービルのトップメーカー「ポラリス」をターゲットにしている。

今海外では、トヨタが実際にサイオン01を開発する計画があるかのように報じているのだ。

トヨタ Scion01 コンセプト

つい先日、トヨタはアリゾナのテストコースで報道陣をサイオン01コンセプトに招待し、実際に走行していたという。オーストラリア「The Drive」誌の報道によると、トヨタはすでに開発に多額の資金を投入しているとのことだ。

では、一体なぜトヨタは既に競争の激しいこのセグメントに参入するのだろうか?ホンダの「パイオニア」やタロンが長年この分野に参入してきたからというだけではないようで、トヨタは既存メーカーよりも優れたパフォーマンスを発揮できると考えているのだ。

このコンセプトプロジェクトの主任エンジニアであるドン・フェデリコ氏は、「例えば、10万マイル(約16万キロ)走行可能な本格的なトランスミッションを搭載した、商用グレードの自動車用パワートレインを開発してみてはどうだろうか?」と提案しているようだ。

トヨタ Scion01 コンセプト

具体的なパワートレインも議論されているようだ。現在、このセグメントでは主に専用設計の2.0リッター4気筒エンジンが使用されているが、タコマの2.4リッターターボ4気筒エンジンとハイブリッドシステムをコンセプトカーに搭載すれば、革命的な変化がもたらされるかもしれない。

最新情報によると、サイオン01には、既存のトヨタ製部品を多く使用することだ。例えば、駆動系の半分以上は既存のトヨタ製部品を使用するが、トランスファーケース、デファレンシャル、その他の部品は新規に採用。さらに、コンセプトカー同様にGRカローラから市販車用ブレーキを流用する。

あらゆる部品を自動車から流用するとこのUTV(四輪バギー)は重量が増す。レポートによると、目標重量は3,000ポンド(1,360kg)台前半。かつては、ミッドサイズファミリーセダンの重量が3,000ポンド台で、このセグメントでは、それほど無理な重量ではないようだ。例えば、4人乗りのRZR Pro Rの車両重量は2,769ポンド(約1,130kg)となっている。

もちろん、市販用プロトタイプは、まだ完成していなようだが、コンセプトカーのサスペンショントラベルはなんと26インチ(約66cm)もある。これはフォードF-150ラプターの2倍、タコマの3倍近くに相当するという。

一体なぜトヨタはこの新市場に参入するのだろうか?2023年の米国におけるUTVの総販売台数は50万台を超え、複数のブランドが1万ドル(約156万円)〜1万5千ドル(約233万円)の価格帯で販売されている。

UTVは、現在、多くの州で公道走行が許可されているが、これらの車両には、高価な安全システムや衝突試験、そしてあらゆる種類の自動化システムは必要がない。新型タコマの価格のうち、安全対策にどれだけの費用がかかっているのか考えれば、低予算で開発し、トヨタならではの優れたパフォーマンをもたらせば、高収益率が見込まれると考えているようだ。

トヨタは何も明言していないものの、このプロジェクトに資金を投入する用意があると噂されている。