適度にコンパクトなサイズ感 荷室や後席空間の広さも十分

キックスは、日産が欧州以外のほぼ世界中で売るグローバルコンパクトSUVだ。

エクステリア

全長4290㎜の短いボディながら、ダブルVモーショングリルや直線的なプレスライン、ふくよかな前後フェンダーで、迫力あるシルエットを形成している。特別仕様車と架装車を除けば、エクステリアデザインは全車共通。最小回転半径は5.1m。

マーチの販売も終了した日本では、「コンパクトカーは欲しいけれど、お隣さんが乗っているノート系だけは避けたい」と思うと、日産での選択肢はキックスのみとなる。海外ではフルチェンジされた新型が登場したが、この従来型を継続して併売する市場も少なくない。

インストルメントパネル

全体的にはあっさりした質感ながら、ピアノブラックやシルバーの加飾で底上げ。フラットボトムの本革巻きステアリングは2024年5月の仕様向上でしっとりした手触りに進化した。ボンネットは前端が見えず車両感覚はつかみにくい。

コンパクトSUVということで、キックスの直接的なライバルはトヨタ・ヤリスクロスにホンダのヴェゼル/WR-Vといったところだが、4290㎜という全長はヤリスクロスとホンダ勢のちょうど中間。そんなキックスは結果として、外寸が適度にコンパクトでありながら、後席や荷室はしっかり広く、なかなか絶妙なポジションとも言える。

居住性

パワートレインは1.2ℓベースのe-POWERのみ。この世代のキックス自体の世界デビューは2016年だったが、20年のe-POWER搭載に合わせて、ボディ骨格や内外装デザインに大きく手が入っている。さらに22年のマイナーチェンジではe-POWERを動力性能や静粛性を引き上げた第二世代に刷新するとともに、リヤにモーターを追加した4WDを追加するなど、改良の手は休めておらず、デビュー年次の割に古さは感じさせない。

うれしい装備

2022年7月にe-POWERが第二世代へ進化した際、シフトレバーも電制シフトに変更。操作はボタン+前後スライドと、従来のATレバーと同様だ。
月間販売台数     895台(24年11月~25年4月平均値)
現行型発表      20年6月(仕様向上 24年5月)
WLTCモード燃費    23.0 ㎞/ℓ※FF車

ラゲッジルーム

前記の新型も国内発売に向けて準備中とのウワサもある。ただ、トヨタやホンダも日本でコンパクトSUVは複数用意しており、日産も海外にならって、この従来型キックスも継続販売する手はあると思う。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.168「2025-2026年 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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