新車のポルシェ911は今や2000万円級!?

911といえば、「最新の911が最良」という格言が有名ですが、誰にとっても最新の911が、現実的な存在でないことは言うまでもありません。今や新車の911は、モデルエントリーとなる「911カレラ」でも、2000万円弱という値段に。

ポルシェ911カレラ(992II型/2025年)

もちろん以前だって高価な存在でしたが、2011年登場の991カレラは1117万円。2004年登場の997カレラは1046万円でした。もちろん、高騰したのはポルシェだけではありません。さらに時代の流れと共に性能や装備も向上していますが、急激な価格上昇をしているのも事実です。

ポルシェ911カレラ(991型/2011年)
ポルシェ911カレラ(997型/2004年)

さらに近年は供給台数にも問題があり品薄状態。「911を買うために、●●●●を買って欲しい」と言われるなんて噂も小耳に挟んだほど。そのくらい供給不足でした。ただ直近の情報では、911に関してベースグレードとGTSのオーダーが可能になったとのことですが、その状況が続くかも不透明ですし、また値上げされるかもしれません。もはや、多くの人にとって911は雲の上の存在なのです。

クルマ人生、一度はポルシェに乗ってみたい!現実的な選択肢は……?

私自身、国産車とドイツ車が好きなこともあり、一度はポルシェに乗ってみたいと思っていたひとり。ただ30代の頃は余裕もなく、当時、手頃だった空冷ポルシェにも手を出せず。それは、購入後の維持費を心配したこともありました。その結果、今やほとんどの911は高嶺の花に……。より現実的な存在である歴代のボクスターやケイマンを含めた中古車検索サイトでの価格チェックが趣味となりました。

ポルシェ・ボクスター(986型/ 1996年)
ポルシェ・ケイマンS(987型/2005年)

ここで参考までに最新の相場を見てみましょう。とある中古車検索サイトにとれば、現在の911シリーズ全体の流通価格は240万円台~8800万円台となっており、さらにASKの物件モチラホラ。エントリー価格を見ていくと、1975年に登場した「930」と呼ばれる世代も1000万円から。

ポルシェ911カレラS(930型/1982年)

バブル期の1989年登場し、豪華さの増した「964」が1200万円台から。最後の空冷となった1993年登場の「993」でも900万円台からとなっています。空冷モデルが欲しければ、とりあえず1000万円を用意しなければならないのが現状なのです。

ポルシェ911カレラ2/4(964型/1989年)
ポルシェ911カレラ(993型/1994年)

この後の世代は、エンジンの冷却を伝統の空冷から水冷にシフトしたことが最大のトピック。長年受け継がれてきたシャシーやエンジンの設計も根本から見直され、クルマの現代化が進みました。新たな時代を切り拓いた1997年登場の「996」は、コストダウンの取り組みや新エンジンの採用などが賛否を呼び、結果として最も不人気な1台に。最新の情報でも、240万円台からという歴代モデルで最もお手頃な存在であることは同様です。

ポルシェ911カレラ(996型/2001年)

ただ時間の経過とともに状況は変化しています。最も身近なポジションであることには変わりはありませんが、相場は上昇傾向にあります。これは中古911としては比較的安価だったことが災いし、状態の悪いものや過走行のものが多くみられるようになったことに加え、海外ではそこまで評価が低いわけではないので再び輸出されたこともあるようです。

ポルシェ911タルガ(996型/2002年)

裏を返せば、過走行車が多いというのは、それだけ近代の911はタフになってきた証ともいえるでしょう。911としては維持し易そうで価格も安いという2点から、チェックの対象は996がメイン。当時は、ターボフェイスとなり、より機能も現代的となった後期型を中心にチェックしていました。ただ本気というよりも、憧れという気持ちの方が強かったのも本心でした。

ドイツ&ポルシェミュージアム訪問……純正キーホルダーを購入

よりリアルにポルシェを意識するようになったのは、2023年9月のドイツ訪問でした。アウトバーンを疾走するポルシェに……なんて、思い出ならドラマチックなのですが、私がアウトバーンを走った際にカッ飛んでいたのはアウディばかり。EVもカッ飛んでたのはドイツらしいなぁとは思いましたが(笑)。

ドイツ取材中に走行したアウトバーンの様子。速度無制限区間だと、追い越し車線(写真では一番左側の車線)を恐ろしい速度でクルマが駆け抜けていきます。ただし、かっ飛んでいくのははアウディが多い印象。

仕事で訪れたドイツでしたが、少し足を延ばしてポルシェの本拠地・シュトゥットガルトにあるポルシェミュージアムを訪問しました。

356や911だけじゃない!F1マシンやトラクターなど希少な歴代ポルシェもズラリと並ぶポルシェミュージアムはファン必見!! | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

ポルシェのお膝元・シュトゥットガルト 世界中のクルマ好きがもっとも憧れるドイツ車といっても過言ではないポルシェ。その本拠地は、ドイツ南西部に位置するバーデンヴュルテンベルク州の州都であるシュトゥットガルト。本社や工場など […]

https://motor-fan.jp/article/215768/
筆者のポルシェミュージアム訪問記はこちら。

ポルシェ本社近くにある直営博物館には、貴重なポルシェが満載。その帰りに、ミュージアムショップで冗談半分で「将来ポルシェを買ったら純正キーホルダーを付けよう」と、限定販売と思われるキーホルダーを購入しました。ユーロ高もあり5000円くらいしましたが、良い記念品になりました。

ポルシェミュージアムのミュージアムショップ。様々なグッズが売っていましたが、手頃なものは少な目でした(汗)

しかし、思い起こせば、そんな気持ちが決意の一歩になったのかもしれません。やはり、願うことは大切なのでしょう。もちろん、日本に帰国後、即購入とはなりませんでしたが、次回は偶然見つけた911との出会いをお話をしたいと思います。

ミュージアムショップで購入したポルシェ純正キーホルダー。箱無しで大量に置かれていたので、お手頃化と思いきや、2個で1万円近い値段に……。日本のディーラーで買っても、変わらないかも。但し、裏面には「リミテッドエディション」とあったので、何か特別みたいです(笑)