人気のディーゼルは選ぶ年式でエンジン最高出力に大きな差が


CX-5の主力エンジンは、圧倒的なトルクと優れた燃費性能を誇る2.2L ディーゼルエンジンだ。中古車市場においてもっとも流通量が多く、最安値が付けられるのもディーゼルモデルとなる。
CX-5のディーゼルモデルを購入する際は、エンジンが改良された2018年2月以降と2021年11月以降のモデルに注目するとよいだろう。
2018年の改良では急速多段燃焼技術が導入され、最高出力は+15psとなる190ps、最大トルクは+30Nmとなる450Nmへと向上。さらに、2021年には制御の見直しにより最高出力が200psにまで引き上げられている。
大トルクを発揮する2.2L ディーゼルエンジンを6速ATで低回転を維持したまま走らせる基本特性は全年式で共通となるが、エンジン出力が向上している高年式の個体ほど高速域での加速の伸びが顕著な違いとして現れる。
また2020年12月の改良では、ディーゼルエンジンの6速ATモデルに限りアクセル操作に対する応答性が高められており、それ以前の個体とはドライバビリティの点で違いが感じられるはずだ。
走行距離5万km以下のディーゼルモデルにおける年式ごとの中古車価格は、2017年までの初期型であれば140万円前後。2018年のエンジン改良以降のモデルは180万円〜へと引き上がり、2021年以降の後期型では250万円〜が相場となる。
なお、2018年10月〜2023年8月までのモデルでは6速MTモデルも販売されていた。MTモデルの流通台数は極めて少ないが前期型なら150万〜200万円、後期型は250万円程度で見つかる。
信頼性が売りとなるガソリンモデルは高値安定!ただし流通台数は少なめ


CX-5のガソリンモデルは、排気量2.0Lと2.5Lの2種類が用意されている。とくに2.0L ガソリンモデルは、ディーゼルに比べて新車価格が低く設定されていたこともあり、平均中古車価格は比較的安価だ。
ただし低年式の個体においては、排気量を問わずガソリンモデルの価格の方がディーゼルモデルよりも高くなる逆転現象が生じている。この理由は、ディーゼルモデルに比べてガソリンモデルの流通台数が圧倒的に少ない点と、ディーゼルエンジン特有の煤詰まり症状に対するトラブルリスクが価格に反映されているものと思われる。
ガソリンエンジンも、2018年2月に大幅な改良を受けており、2.0Lおよび2.5Lともにピストン形状が変更された。それによるエンジンスペックの向上幅はそれほど大きくないが、実用燃費と静粛性が向上しており、とくに2.5Lエンジンには気筒休止システムが採用され、巡航時の燃費効率が大きく引き上げられている。
走行距離5万km以下に限定した2.0Lモデルの価格は、2017年までの初期型が160万円前後から、2.5Lモデルは180万円前後となる。
エンジン改良後となる2018年2月以降のモデルは、2.0L モデルが180万〜、2.5L モデルが200万円〜へと引き上がり、これくらいの年式であればディーゼルモデルとの価格差はほとんどなくなる。2021年11月以降の後期型になると2.0L モデルが220万円〜、2.5L モデルが240万円〜だ。
またCX-5のガソリンモデルには、2018年10月から発売され2021年11月の改良で廃止となった「25T」も存在する。
最高出力230ps/最大トルク420Nmの直列4気筒ターボエンジンに6速ATを組み合わせた25Tの中古車価格は、走行距離5万km以下で230万〜290万円。走行距離を問わなければ180万円程度で手に入る。ただし25Tの流通台数は、ディーゼルの6速MTモデル以上に少ない。
CX-5のディーゼルを中古で買うなら可能な限り高年式を選びたい

CX-5のディーゼルモデルを購入するなら、予算が許す限り高年式の個体を選ぶとよいだろう。高年式の個体ほどエンジンの改良度合いが大きく、経年劣化や煤詰まりのトラブルも少ないためだ。
とくに2021年11月以降の後期型は、ディーゼルエンジンの最高出力が200psまで引き上げられただけでなく、ガソリンモデルも含めて走行シーンに応じて特性を切り替えられる新ドライブモードシステム「マツダ・インテリジェント・ドライブ・セレクト(Mi-Drive)」が採用された。
さらに後期型では、新世代の車両構造技術の導入によるシャシーセッティングの改善や、ハンズフリーパワーリフトゲートの採用など、車体性能や利便性までが大きく向上している。
対して、シンプルな構造による信頼性の高さが特徴となるガソリンモデルは、低年式でも気兼ねなく選べる。絶対的な加速性能と燃費性能はディーゼルエンジンに譲るものの、回転上昇の滑らかさや振動特性、静粛性ではガソリンエンジンが優位だ。
マツダのディーゼルモデルに乗るうえでは、クルマの扱い方が車両コンディション維持に大きく関わってくる。街乗りが中心であればガソリンモデルが賢明な選択だ。長距離移動が主体なら特有の煤詰まり症状も出にくいためディーゼルモデルが有力候補となるだろう。
流通台数が少ないディーゼルエンジン6速MTモデルや、ハイパワーなガソリンターボモデルはニッチな存在であり、これらに代わるクルマを探すのは難しい。程度のよい個体を見つけたら今のうちに購入を検討しておくと良いだろう。
