TRDが新型ISに与えたテーマは「空力」と「トータルバランス」

TRDがレクサスIS向けに展開する「F SPORT PARTS(TRD)」が、2026年モデルに対応して刷新される。今回の公式リリースから読み取れるのは、単なる外観変更やドレスアップではなく、ISというFRスポーツセダンのキャラクターをより明確にするための純正カスタマイズであるという点だ。
TRDが掲げる開発思想は「Aerodynamic Control」と「Total Balance」。これは近年のTRDパーツに共通するキーワードだが、IS用では特に車両全体の空力バランスとパッケージとしての完成度が重視されている。フロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザーといったエアロパーツは、迫力や装飾性を優先したものではなく、走行風の流れを意識した造形によって、車両全体のバランスを高めることを狙った設計とされている。


フロントからリアまで一体で考えられたデザインと構成
フロントスポイラーは、ISの低く構えたフロントフェイスをさらに強調するデザインを採用。走行風の流れを制御することで、空力面でのバランス向上を意図した構成だ。サイドスカートはボディ側面の空気の流れを整える役割を担い、リアへと続くディフューザーと組み合わせることで、前後のエアロパーツが一体となったスタイリングを形成している。


リアにはスポーツマフラーとディフューザーが組み合わされる。スポーツマフラーは真円4本出しレイアウトを採用し、ISのスポーティなリアビューを視覚的に強調するアイテムだ。ディフューザーと一体で装着することで、後方から見た際の低重心感とワイド感を高めている点も特徴である。なお、排気音や音量に関する具体的なチューニング内容については、公式リリースでは言及されていない。


BLACK EDITIONが強調するISの精悍さ
外装パーツには、ブラック塗装を施した「BLACK EDITION」も設定される。ボディカラーとのコントラストによって造形を引き締めるこの仕様は、ISのデザインをよりシャープに見せたいユーザーに向けた選択肢と言えるだろう。派手さよりも精悍さを重視したTRDらしいアプローチが感じられる。


足元には20インチの鍛造アルミホイールが用意される。大径ホイールによる存在感を確保しつつ、鍛造ならではの軽量性と高い剛性を両立させた仕様で、デザイン性と機能性の両立を狙ったものだ。スポーティな印象を強めつつ、純正パーツとしてのバランスを崩さない点がポイントとなる。

追加設定される機能系パーツが意味するもの
さらに、今後の追加アイテムとしてパフォーマンスダンパーやメンバーブレースの設定も予告されている。これらは車両全体の一体感や走行時のフィーリング向上を目的としたパーツとして位置づけられており、エアロパーツと組み合わせることで、ISの完成度をトータルで引き上げる狙いが読み取れる。


今回のレクサスIS用F SPORT PARTS(TRD)は、見た目を変えるためだけのアクセサリーではない。メーカー直系ブランドであるTRDが、ISというスポーツセダンの性格をより明確にし、所有する満足感を高めるために用意した純正カスタマイズパーツ群である。デザインと機能の両立を重視するユーザーにとって、有力な選択肢のひとつとなることは間違いない。
