「ホンダNSXトリビュート by イタルデザイン」が東京オートサロンで初登場
カーデザイン界の巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏によってイタリアに創設されたカロッツェリア「イタルデザイン」。フォルクスワーゲン・ゴルフやフィアット・パンダといった名車を生み出したほか、数々の工業製品のデザインを担当。日本とのつながりも深く、セイコーの時計やニコンのカメラを手掛けたことでも知られる。
そんなイタルデザインが今年、東京オートサロンに登場、ホンダの2代目NSXをベースとした特別モデルを初お披露目した。

その名は「ホンダNSXトリビュート」。イタルデザインは1968年の創業以来、日本を重要な市場と位置づけてきた。初の海外クライアントも日本の企業であり、今回の東京オートサロンへの参加は、この約60年にわたる日本との関係への感謝を示すものであり、この重要な関係をさらに深める意図があるそうだ。

ホンダNSXはデザインとパフォーマンスの両面でヨーロッパのスーパースポーツに挑戦した初の日本車として、彼の地でも高く評価されている。2代目NSXをベースとしたこのトリビュートモデルは、NSXの歴史と、JDM(日本国内市場)文化が日本社会に与えた影響への敬意も表したもので、右ハンドル仕様となっているのもそのためだ。
このプロジェクトは2025年にその始動が発表されたが、この年はホンダおよびNSXにとって重要な3つの節目でもあった。
• ホンダのF1初優勝60周年
• 初代NSXの販売開始35周年
• ル・マン24時間レース GT2クラス優勝30周年
そんな3つの記念すべき年を祝うために誕生した「NSXトリビュート」は、初代NSXの象徴的なデザイン要素を取り入れ、日本のエンジニアリングとイタリアンデザインの融合を目指した。
「それは決して過去への郷愁を誘う懐古調のものではなく、自由なインスピレーションに基づいたものです」と語るのは、イタルデザインでデザイン責任者を務めるホアキン・ガルシア氏だ。

カーボンファイバーで構成されたボディの上部は鮮烈な印象のホワイト、下部はパフォーマンスとスポーティネスを象徴するブラックのツートーンで彩られる。
フロントまわりで目を惹くのは、鮫の鼻先を彷彿とさせるシャークノーズだ。そして、ルーフ上のエアインテークは初代NSXタイプRへのオマージュ。特徴的な形状のリヤスポイラーも、初代NSXがモチーフとなっている。その周囲をスクエア状に囲むテールライトのデザインも目新しい。また、横浜ゴムとのコラボレーションにより、タイヤ&ホイールはADVANを装着している。
今回の発表時点では未完成だったインテリアは、カスタマーごとのフルカスタマイズが可能とのことだ。

そんなNSXトリビュートだが、10~15台程度の限定生産となる予定。想定販売価格は約100万ユーロ(約1億8000万円)。購入を希望する方は、イタルデザインへ問い合わせてほしい、とのことだ。

