原点回帰をモチーフにした限定ホイールが登場

「体験」をテーマにした新ブースも見逃せない!

2026年、RAYSの顔として長年ブランドをけん引してきたボルクレーシング「TE37」が誕生30周年を迎えた。東京オートサロン2026では鍛造ホイールの‟メートル原器”と呼ばれるその名作にフォーカス。今年1年を通して「TE37とは何か」を改めて見つめ直し、その魅力を世に示していく構えだ。その先陣を切るのがTE37・30周年限定モデルの投入である。

「TE37 30th アニバーサリー」と命名されたこの特別仕様は、まず定番の「SAGA S-plus」、コンパクトカー向けの「SONIC」、そして四駆需要に応える「ULTRA LARGE P.C.D」の3タイプで展開。いずれも現行サイズを網羅し、限定モデルであっても、特別扱いで終わらせない。そこには「鍛造ホイールを身近に」というTE37誕生から変わらぬコンセプトが貫かれていると感じた。

基本性能に変更はないが、意匠は2タイプ用意。ひとつは、初代TE37に採用された「RAYS」と「TE37」ロゴをレイズの切削加工技術であるA.M.T(アドバンス・マシニング・テクノロジー)を活用して刻印したマシニングロゴ仕様(この表現は、過去にTE37Vの10周年モデルでも採用)。これは「見た目は変えない。中身は進化させる」というTE37のコンセプトともピタリ合致する。エアバルブには初代と同じブルーカラーを採用。新旧を融合させたデザインは細部にまで「30周年モデルである理由」を宿している。

もうひとつは、デビュー当時を彷彿させるステッカー仕様。当時を思わせるロゴデザインをそのまま再現しているが、カーボンシート柄のステッカーも同梱することで、新しさもプラス。単なるノスタルジーに終わらない。そこにも今のレイズらしさがある。

カラーは人気のダッシュホワイトとTE37を駄評するアルマイトの2色で展開。今後は過去に採用されていたカラーの復活も検討されている。ただ、当時とは、材料、耐久性、法規制などが異なるため、当時のイメージを現代技術でどう表現するかを検討中。どのようなカラーが復刻するのかは期待してお待ちいただきたい。

ブースも当然、30周年を前面に押し出した展開だ。ブースのメインに据えられたFL5型シビックタイプRには、ブロンズとダッシュホワイトを左右で履き分け、マシニングとステッカー仕様の違いを視覚的に訴求。ノスタルジーな空気をまとったクルマが支持される今、ステッカー仕様は確実に刺さるはずだ。

ディスプレイ台には、片側にMAG、軽量化と強度を追求したDURA、深リムのVなどの派生モデルが並び、もう一方には、原点のツーリングエボリューションを筆頭にLE37T、TTA、SLなど、名前だけで歴史が立ち上がるモデルたちが揃うなど、30周年の歴史を体感できる構成となっている。

TE37の30周年は限定モデルの発売や歴代ホイールの展示だけでは完結しない。歴代ホイールをモチーフにした5種類のピンバッジ、Tシャツ、ミニチュアホイールなど記念アイテムも幅広く投入される予定。集める楽しさも、30周年の一部だ。

その他、「体験」をテーマにブース展開も見逃せない。レイズは性能を「語って伝えるのではなく、感じてもらうフェーズに入った」と考えているのだろう。昨年から定期的に体験イベントを開催し、ユーザーだけでなく、販売店も含めて「乗って、触れて、比較してもらう」場を増やしてきた。会場ではホイールの持ち比べや、モビリティショーで好評だったレイズ商品と模造品の強度試験を映像と現物での紹介など技術コーナーを初設定。ホイールが破断することを目の当たりにすることで、安全安心の啓蒙に繋げたいと考えている。

加えて、2025年9月からスタートしたレイズ初の公式ファンクラブもPR。会員はすでに約1000人を達し、限定グッズ、工場見学、特別イベントへ参加できるなど、単なる情報提供にとどまらない、レイズと直接つながれるのが魅力だ。    

2026年のRAYSはTE37の生誕30周年をメインに据えているが、イベントや収集、体験を通じて新たな価値提案に挑む。TE37という最強コンテンツを通じて「見て、触れて、履いて、走って」理解してもらう。そして、その先にあるファンコミュニティを確立する。それがレイズの狙いなのだろう。

TE37は、その性能だけでなく、あらゆる形で現在進行形である。

●取材協力:レイズ TEL:06-6787-0019

【関連リンク】
レイズ
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レイズエンジニアリング
http://rayseng.co.jp/

「イタルデザインがNSXをカスタム!」JDMへの敬意も表現したスーパースポーツ!【東京オートサロン2026】

イタリアのイタルデザインがホンダNSXのコンプリートモデル「NSXトリビュート バイ イタルデザイン」を発表。F1初優勝から60周年を迎えたホンダ、日本車で初めてヨーロッパのスーパースポーツに挑戦し、発売から35周年を迎えたNSXへの敬意も表現したトリビュートモデルとして、東京オートサロン2026の会場でお披露目された。販売台数は10台から15台、価格は100万ユーロ(約1億8000万円)を予定している。