サン・カン監督作「ドリフター」とのコラボで新旧86揃い踏み

FFZ400やVSF90Rの流れを汲む迫力デザイン

毎年のように東京オートサロンで意欲作を発表しているヴェイルサイド。ここ数年はA90スープラをベースにした「VSF90R」、RZ34をベースにした「FFZ400」など、唯一無二の存在感を実現するワイドボディモデルを次々とリリースしてきた。そして、そのデザイン性の流れを汲み、東京オートサロン2026のブースを飾ったのがZN8型のトヨタGR86をベースにした「F86GT」だ。

「GR86のエアロもたくさん販売されるようになってきている中で、ヴェイルサイドらしい新しいスタイルをコンプリートカーっぽい作りで提案したかったんです。ただのオーバーフェンダーじゃなくて、クォーターパネルまで伸びた一体感のある造形が特徴ですね」と、ヴェイルサイド代表の横幕さん。

ワイドフェンダーを留めるリベットは鎧に使われる鋲をモチーフにしているそうで、ドアパネルから始まるシャープなラインが後方へと駆け上がり、そのままリヤフェンダーとリヤスポイラーの造形へと収束。まるで甲冑に身を包んだ武士のような強さと気迫が表現されている。

パーツの構成はフロントバンパー、サイドスカート、リヤバンパー、フロントフェンダー、リヤオーバーフェンダー、リヤスポイラー、ボンネット、ドアパネル、サイドパネルの組み合わせ。フロントバンパー中央からボンネットへと続くラインの統一感ひとつとっても、まるでコンプリートカーのような完成度を見せつける。

空力性能も考えたサイドアンダーパネルは、単なる板ではなくモナカ形状で作ることによって強度も確保。見た目のインパクトだけでなく、純粋に速く走るための機能性も考え抜かれているのがヴェイルサイドのエアロパーツである。

ホイールもヴェイルサイドのオリジナル商品であるVeilside Andrew Racing Vで、サイズはフロントが10.0Jマイナス20×19、リヤが11.0Jマイナス34×19。ヴェイルサイドのエアサスペンションとビッグブレーキも備わる。

見る角度によってVeilSideのロゴの色の見え方が異なるパネルもアイコンとなっている部分。ボンネットやフェンダーなどの随所に設けられている。

また、映画「ワイルド・スピード」シリーズのハン役で知られる俳優サン・カン氏とのコラボレーションを今年も展開。サン・カン氏が自らプロデュースと監督を務め、2026年の公開を予定している映画「ドリフター」で使用された劇中車のAE86も展示された。土日にはサン・カン氏のトークショーも開催される。

また、昨年の東京オートサロン2025で発表された後、DOHCヘッドのLZ6を搭載してアメリカのSEMAショーにも出展されたS30型フェアレディZ(ダットサン240Z)の「78Z」も展示。今後は筑波スーパーバトルへの参戦を想定した仕様変更に着手する予定とのことだ。

新旧86とタイムアタック参戦を予定する世界初LZ6シリンダーヘッドコンプリート搭載のS30Zで、独自の世界観が表現されたヴェイルサイドのブースは必見だ。

⚫︎取材協力:ヴェイルサイド TEL:029-838-1104

「スモーキー永田の渾身作!」VR38DETT搭載のJZA80スープラ、爆誕【東京オートサロン2026】

東京オートサロン直前まで分解状態だったという事実が嘘のように、会場に現れたのは圧倒的な完成度を誇るVRスープラだった。R35GT-RのVR38DETTをフロントミッドに搭載し、650psを発揮するその姿は、スモーキー永田のチューニング哲学が結晶化した一台。完成度50%──だが、物語はここから加速する。