3ローター20Bエンジンはフルコン制御、電スロ装着のNAに

ミッションはBMW M5用のZF製8速オートマチックでイージードライブが可能

1993年の東京オートサロンに合わせて製作され、国産コンプリート部門で優秀賞を受賞したRE雨宮「GReddy IV(グレッディ4)」。

北米仕様のオープントップモデルFC3Cをベースに生み出されたこのマシンは、全10台が製作されたグレッディシリーズの中でも、とりわけ異彩を放つ存在として記憶している人も多いだろう。その伝説的チューンドが、東京オートサロン2026で“令和仕様”として帰ってきた。

プロジェクトが動き出したのは約3年前。30年以上の歳月を経て各部にダメージを抱えていた車両を修復するにあたり、「ただ元に戻すだけでは意味がない」という判断から、最新パーツと現代技術を惜しみなく投入したアップデートが決断された。

グレッディ3ボディキットを纏うエクステリアは、マツダのソウルレッドメタリックでオールペイントされた点を除けば、基本的に当時の姿を忠実に継承。変更されたのは、シザーズドアに装着されるミラーのみだ。30年以上前にこの完成度へ到達していた事実に、あらためて驚かされる。

フロント9J、リヤ12Jという極太サイズのOZペガソ17インチホイールも当時モノ。国内でバルブの調達が叶わなかったため、米国OZ本国でフルレストアを敢行し、新品同様の輝きを取り戻した。足元にはアラゴスタ製車高調を装着し、街乗りを考慮してフロントには緊急時に車高アップが可能なロベルタカップを追加している。

往年のイメージを色濃く残すエクステリアとは対照的に、大きく刷新されたのがパワートレインだ。搭載されるエンジンは変わらず3ローターの20Bだが、かつてのツインターボ仕様からRE雨宮NAスペックへ変更し、最高出力は300ps。LINKフルコンによる制御に加え、フライ・バイ・ワイヤ方式の大径スロットルを採用するなど、制御系は完全に現代化されている。インテークパイプなどのワンオフ製作はこれからだが、完成時にはエアコンも備わる予定だ。

そして最大の注目点がトランスミッション。1993年当時はユーノス・コスモ用ATが組み合わされていたが、令和仕様ではBMW M5に採用されるZF製8速ATへと進化。ステアリングにはパドルシフターを装備し、快適なイージードライブとマニュアルライクなスポーツ走行を高次元で両立する。

今後は補機類の製作を進め、エンジン始動とセッティングを煮詰めていく段階へ。軽快に走る「グレッディ4 Ver.2026」の勇姿は、5月開催予定の榛名ロータリーミーティングで披露されるという。あの伝説が、再び走り出す瞬間は近い。

●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007

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