1月1日に結婚を発表した長澤まさみさんからのビデオメッセージも披露

日本におけるBYDの販売およびサービスを行うBYDオートジャパンが行ったプレスカンファレンスは、2025年の振り返りからスタートした。BYDは日本の乗用車市場への参入を発表した2022年以来、「話題作り」「拠点作り」「実績作り」という3つの事業領域を経営方針の柱としてきた。

プレスカンファレンスで2026年の意気込みを語ったBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長。

まず、「話題作り」に関してはブランドアンバサダーに長澤まさみさんを起用して、「知るほど!ありかも、BYD!」キャンペーンを展開。これにより、ブランド認知度はキャンペーン開始前の約2割から5割へと大幅に向上した。

続いて「拠点作り」はというと、2025年末までに全国100店舗という目標は未達に終わったものの、現時点で69拠点の開設(予定含む)が進んでおり、全国カバー率は85%に達している。2026年内には100店舗の目標を達成できる見込みとのこと。

最後は「実績作り」だが、2025年は3742台を販売し、前年比で約7割の増加を達成。初めて年間で4000台を超えるなど、日本での事業開始以来、3年連続での成長を実現した。

そしてBYDは2026年を「新エネルギー車元年」と位置づけ、EVとPHEV(BYDはスーパーハイブリッドと呼ぶ)の両面からモデルラインナップを拡充し、さらなる顧客層の拡大を図っていく。

その第一歩として、2026年末にはPHEVのシーライオン6を投入。早くも約300台の受注を獲得しているが、1月末までには各ディーラーに試乗車を配備し、営業活動に弾みをつけていく。

また、エントリーモデルのドルフィンは2023年10月に国内販売を開始以降、2026年末までに2231台を納車しているが、「スキーホワイト」のボディ色設定やステアリングヒーターの装備追加などを実施し、2月から販売を再開する。

そして、これまでに2520台を販売した人気SUVのATTO3にAWDモデルを追加。RWDモデルもアップデートを実施して、航続距離を約600kmに拡大する。また、105kWhの急速充電にも対応予定だ。

2026年にはさらなる新モデルも続々と投入される。そのうちの1台は軽EVのラッコだが、今回のプレスカンファレンスではバッテリー容量/航続距離が初めて公表された。2モデルが用意され、スタンダード仕様は約20kWh/200km超、ロングレンジ仕様は約30kWh/300km超とのこと。後者はホンダN-ONE e:とほぼ同じスペックだが、空力性能や車両重量の面で不利なスーパーハイト軽のラッコがそれを実現しようというのだから驚きだ。夏頃という発売が楽しみである。

BYDラッコ

2台目の新モデルはATTO2。その名からわかるとおり、ATTO3の弟分で、日本の道路環境に適した手頃なサイズ感が魅力。EVのATTO3とは異なり、ATTO2はPHEVとなるのも特徴で、電気モーターと1.5Lの自然吸気エンジンを組み合わせた、BYD独自のDM-i(Dual Motor Intelligence)システムを搭載する。発売は2026年下半期の予定。

BYD ATTO2

3台目はシール6。既存のシールはセダンのEVだが、シール6はワゴンボディのPHEV。背の高いSUVだと高さ制限のある駐車場に停められないが、アクティブなライフスタイルは大切にしたいから広い荷室は欲しい、という顧客がターゲット。発売は2026年末を予定する。

BYDシール6

これらのモデル拡充により、BYDは軽EVから高性能セダン、SUV、ステーションワゴンまで、さらにEVとPHEVが選択可能な全8モデルの「新エネルギー車オールラインナップ体制」を構築する見込みだ。2026年も、BYDの動きから目が離せなさそうだ。

また、プレスカンファレンスの最後には、1月1日に結婚を発表したブランドアンバサダーの長澤まさみさんからのビデオメッセージも披露された。長澤さんはシーライオン6のデザインを 「とにかくスタイリッシュでかっこいい」「街でもアウトドアでも似合う洗練されたデザイン」と高評価。また、PHEV(スーパーハイブリッド)に関しても 「電気だけでもしっかり走れて、普段の街の移動が格段に快適になる」と、その性能に感銘を受けた様子。最後に「ぜひ販売店へ足を運んで試乗体験をしてみてください。きっと皆さんも『あ、これ好きかも』ってなるはずです」と呼びかけてメッセージを締めくくった。