ドラッグレーサーがエレガントなワイドボディへと華麗に変身

RZ34に昔から好きだったものを全部詰め込んで製作

2022年から東京オートサロンに意欲作を出展しているクルウチ。2025年の東京国際カスタムカーコンテスト コンセプトカー部門において、R35 GT-Rをベースにした「R356C」で優秀賞を受賞するなど、ホットな話題を提供し続けている。そんなクルウチが東京オートサロン2026の目玉として出展したのが、RZ34フェアレディZをベースとした「CRAZY Z」。テーマは、なんと「純愛」だ。

「R356C」の知名度もあって、最近はGT-Rのイメージが強くなっているクルウチ。だが、代表を務める久留内良彦さん曰く、「あらためて考えると、自分がもともと一番好きだったクルマはZだったんですよね。ポルシェも好きでしたから、むしろGT-Rは打倒すべき相手でしたし(笑)。だから原点に戻って、自分がときめいたこと、好きなものを全部集めた理想のクルマを作りたいと思ったんです」とのこと。

そんな久留内さんの「純愛」を表現したRZ34のベースとなったのは、2023年の東京オートサロンで発表されたドラッグレース用マシンの「RZ34プロトスペック」。2024年のドラッグレースシリーズ戦ではクラスチャンピオンに輝くなど、速さも証明した一台だ。

「カスタムカーを表現する上で、あまり使うことのない純愛という言葉を、走りでもGT-Rと渡り合えることを実証したRZ34プロトスペックで具現化してみたかったんです」と久留内さん。アルミパネルをベースにパテで成形したワンオフのワイドフェンダーやフロントバンパーは、久留内さんが好きなクルマのエッセンスが詰め込まれている。

「Zの最上級とは何だ?」という問いを追求した結果、フロントは240ZGの通称Gノーズを彷彿とさせる伸びやかさを表現。ポルシェの911が935のようなレーシングカーや、959のようなエクストリームモデルに発展したイメージも取り込み、超絶なワイドボディを実現させた。

タイヤ・ホイールが左右で異なるのもポイントで、ストリートでの佇まいを意識する時はVOSSEN(ボッセ)の鍛造ホイールS21-01を装着。サイズはフロントが22インチ、リヤが23インチだ。もう片方は、BELAK(ビーラック)のドラッグレース用鍛造ホイールと極太のドラスリをセット。「これでストリートゼロヨンとか面白そうじゃないですか(笑)」と、ドラッグレースへの意欲も健在だ。

エンジンはVR30をチューニングした仕様で、NOS噴射も採用して747psを発揮。エンジンルームの色がイエローというところに「RZ34プロトスペック」の面影が残る。

シートはドラッグレース用から変更し、レカロのカーボンシートを採用。ストリートで乗る上でのおしゃれさを重視した。

若い頃はあまり好きでなかったグリーンをボディカラーに選んだのも、久留内さんが大人になったからこその変化を象徴しているのだとか。まさにクルウチの「集大成」と呼ぶに相応しい仕上がりだ。

⚫︎取材協力:クルウチ TEL:0596-53-0070

「スモーキー永田の渾身作!」VR38DETT搭載のJZA80スープラ、爆誕【東京オートサロン2026】

東京オートサロン直前まで分解状態だったという事実が嘘のように、会場に現れたのは圧倒的な完成度を誇るVRスープラだった。R35GT-RのVR38DETTをフロントミッドに搭載し、650psを発揮するその姿は、スモーキー永田のチューニング哲学が結晶化した一台。完成度50%──だが、物語はここから加速する。

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