「喧嘩」しながらトヨタと密接な出展となったダイハツブース

今回の出展テーマは「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」だ。この「ダイハツメイ」=「大発命」」という言葉には、創業以来の「お客様に寄り添う」という使命(命)を再確認し、暮らしを豊かにする「きっかけ(命)」でありたいという想いが込められている。
そんな思いのこもったダイハツブースの展示車両を見てみよう。
昭和の情熱を令和に再現「ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命」



ブースの象徴となるのが、ド派手ないわゆる「デコトラ」スタイルのハイゼットダンプだ(デコトラは他社の商標のためダイハツでは使えない)。
軽トラの特捜車両をアピールするこのハイゼットダンプ、一見すると単なるドレスアップ車両だが、その中身にはダイハツの歴史と地元への愛が詰まっている。
外観では、鏡面仕上げのオリジナルフロントバイザーには、創業の精神である「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」という文字を刻印。さらに、光るダイハツロゴを配置したシートデッキキャリアが、夜のハイウェイを思わせる輝きを放つ。
ダンプの機能を活かし、荷台を持ち上げると「輪投げの的」が現れる仕掛けを用意。荷台パネルには、歴代ハイゼットやミゼット、手描きの吸入ガス発動機のイラストが描かれ、ダイハツのルーツを辿るアートピースとなっている。
内装では、ダイハツの本拠地である大阪府池田市の「さつきつつじ」や「ウォンバット」、生産拠点のある大分県中津市の「さつき」をモチーフにしたオリジナルデザイン。単なるカスタマイズを超えた、地域と歩むダイハツの姿勢を表現している。
さらに、軽自動車ではサイド部分にバッテリーや給油口が存在するが、それを移設することでサイド部分を一直線とする「デコトラの流儀」を貫くことにこだわった。
一見「なんちゃって」に見えるアートトラックだが、実はモノづくりへのこだわりの詰まった1台だった。
あのFRコペンがわずか2ヶ月で大きく進化していた




2025年のジャパンモビリティショーで注目を集めた「FRコペン」がまた出展している……と思ったら、まったく同じではなく進化していた。
まず、エンジン位置を後ろにずらし、よりフロントミッドシップに近付けた。もちろん重量配分のためだ。
エンジン傾斜角をやや立てて、アフターパーツ含めタービンを設置できるようスペースを確保。
さらにはプラグの脱着を容易にして、サーキット走行での緊急メンテなどに対応する。
リヤサスは、これまでのリジッドからストラットへ変更し、これで4輪独立サスとなり、かつ、車高調の交換などチューニングの幅も広げている。
JMSからわずか2カ月でここまで仕上げているとは、JMSでのその反響と期待が大きさが開発者の励みになったからに違いない。さらなる進化に期待もできる。
トヨタとダイハツの「親子喧嘩」の種となる「ハイゼットトラック」
ブース奥には2台のカスタマイズ軽トラが並んでいる。
それらは、トヨタとダイハツによるグループ内対決による「喧嘩」が勃発していた。
両社はハイゼットトラックをベースに、トヨタを代表してガズーレーシングから佐々木雅弘選手がプロデュースした、荷台にもシートを設けた掟破りの4人乗り軽トラでバギー風に仕上げた。




かたや、喧嘩を売った側となった軽自動車の専門家であるダイハツの星加副社長が、軽トラで遊びにも災害時にも活躍できる軽トラならではの1台にカスタマイズ。




この喧嘩のジャッジはオートサロン来場者の投票によって行われる。会場で気に入った1台へ、玉入れ風の投票箱へ投票してほしい。
軽トラの限界を突破する「ハイゼット トラック パネルバン EXTEND3」




「小さいからこそ、どこまでも行ける」を体現したのが、この「EXTEND3(エクステンド・スリー)」だ。パネルバンをベースに、軽を超えたアウトドアでの利便性を実現している。
軽を超える秘密は驚異の拡張機能だ。停車中に荷室を後方へスライドさせることで、フロア面積を大幅に拡大。軽トラックという限られた枠組みの中で、ゆったりとした居住スペースを確保できる魔法のような一台だ。
さらに、荷台下にオリジナルサイドパネルを新設し、小物の収納力を強化。ソロキャンプや釣りなど、多様なアクティビティを支える「動く基地」としての可能性を提示する。
まるで営業車のようなシンプルな「ミライース」はターボ+マニュアル車




ブース一角に2台のミライースが並んでいる。
1台はまるでどこかの営業車のような飾り気のないもの、もう一台がサーキット仕様に仕上げている。
実はこのミライース、サーキット走行ベース車両なのだ
現在、ミライースにはラインアップされないターボエンジン+マニュアルミッションが組み合わされ、装備類は走行に必要最低限としながら、ロールケージなどは組み込まれている。
モータースポーツへの入門車両として、D-SportブランドのSPKから発売予定だ。
大人の美学を貫く「ムーヴ クロメキ」









軽自動車に「本物の質感」を求める層に向けて提案されるのが、ムーヴをベースにした「クロメキ」だ。
外装をダークトーンで統一。その中に光るフロントグリルとリヤガーニッシュが、鋭いアクセントを加える。
インテリアにはスウェード調素材を採用。マットグレーの質感と相まって「軽自動車=実用的」という既成概念を覆す、落ち着いた大人の空間を創出している。
ファッションとしての相棒「ムーヴ #ootd」





「#ootd(今日の服装)」というSNSでお馴染みのハッシュタグを名に冠したこの一台は、免許取りたての若者や、自分らしさを大切にする世代に寄り添う。
気軽なお出かけをテーマに、ファッションの一部として馴染むカジュアルな内外装を提案。
派手すぎず、それでいて「わたしにぴったり」と感じさせる絶妙なカラーコーディネートが特徴だ。
都会の夜を制する「タント カスタム クロメキ」


大人気モデル、タント カスタムにも「クロメキ」仕様が登場。シリーズの最高峰を目指した迫力ある一台となっている。
圧倒的な存在感を見せるフロントフェイスは、「ムーヴ クロメキ」同様、ライティング技術を駆使したグリルが高級感を演出。都会のビル群に映える洗練された佇まいを見せる。
インテリアは、グレーとパープルを基調とした内装は、都会的で上品な艶感を表現。純正用品(バックドアスポイラーやスカッフプレート)を巧みに組み合わせ、現実的なカスタマイズの指標となっている。
