ツインの5本スポークはレース直系の意味ある形
現行スポーツカーに最適な19インチサイズは鋭意開発中
鍛造ホイールメーカーとして世界屈指の実力を誇る“TWS”。3Dモデリングによる断面設計を施し、「剛性と軽量化」という相反する要素を高次元でマッチさせながら構築。ストイックなまでに美しさ、性能を追い求めて生まれる鍛造ホイールに魅せられたオーナーは数多い。
数多くのホイールブランドを抱えるなかで、モータースポーツからの技術をフィードバックし、愚直なまで性能を追い求めたのが「TWS Motorsport」だ。このシリーズを語る上で欠かせないのが、「2×5」、すなわちツイン5スポークという基本デザインだ。これは意匠上の縛りではなく、長年のレース供給の中で得られた答えでもある。GT300に参戦するLMコルセをはじめ、さまざまなモータースポーツフィールドで供給を続けてきた中で、バランス、剛性、重量配分の面で最も合理的だったのがこの形だった。現在シリーズの中核を担う「RS339」も、その文脈を忠実に受け継ぐ存在だ。

TWS Motorsportシリーズは、軽さを最優先に突き詰めたT66-Fを原点に持つ。T66-Fもいまなお現役だが、このモデルをベースに新しいモデルを生み出している。RS339もそこから一歩踏み込んだ作り込みがなされている。基本となる前述したとおり、5本ツインスポークだが、T66-Fが軽さと剛性のバランスを重視しているのに対し、RS339は高出力・高グリップ時代に対応するため、より剛性を意識した作り込みがされている。設計には、実際にステアリングを握るレーシングドライバーの声が反映されている。「もう少し軽く、それでいて剛性は落とさないでほしい」。そのような無茶とも言える要求に応えるため、抜けるところは抜き、残すべき断面は守る。そうした試行錯誤の積み重ねが、RS339にも活かされ、この形に結実している。

デザイン自体はオーソドックスだ。しかし、細部を見るとこれまでとは違う挑戦がある。RS339では、スポークエンドをリムまで伸ばし切らず、あえて“リム付き”のデザインを採用した。これはTWSとしては初の試みだという。設計と解析を重ねる中で、形状を煮詰め、面取りやサイドカットを徹底。削れるところは削り、残すべきところは残す。その結果として生まれたのが、デザイン性と軽量化を高いレベルで両立した造形だ。また、ナットホール周辺のデザインには、軽量化にも考慮したオーバル形状のウエイトレスホールを施工。最新のTWSのデザインアイコンとなっている。

また、TWSのホイールはガンメタやシルバーといったオーソリティなカラーはメインであったが、今年は追加カラーとしてやや明るめの「ゴールドブロンズ(RS317)」が設定された。やや明るめの色味だが、あくまでスポーツホイールの文脈を外さないのが、Motorsportシリーズの特徴である。
現在は18インチのみの展開だが、近年は車両大型化と高出力化に始まり、車重は増え、タイヤは太く、ブレーキは大径化が著しく、「ほかのサイズはないのか」という声が多く寄せられてきた。その要望に応えるかたちで、現在19インチサイズの開発が進行中。登場時期は不明だが、遠い将来にラインアップに加わることは間違いない。

RS339は、派手さで語るホイールではない。だが、TWSが長年積み上げてきたモータースポーツの知見と、現在のクルマに求められる最新の性能要件を極めて誠実に形にした逸品だ。東京オートサロンのブースで放っていた存在感は、決して偶然ではない。成熟したブランドが示す、静かな自信。それが形に宿っている。
取材協力:TWS
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TWS
https://tws-forged.com

