
長野県の郷田板金といえばマツダ車を数多く手掛けることで知られている。一般の板金塗装だけでなくカスタムにも注力していて、東京オートサロンにも数多くのカスタムRE車を展示してきた。2026年は前代未聞のチャレンジが結実した。なんと13B型ロータリーエンジンを横置きにして、ミドシップレイアウトを採用するオートザムAZ-1に搭載してしまったのだ。

「雨さんならやってるかもしれないが見たことないから横置きロータリー作ってみよう」というのがコンセプト。横置きに搭載するならベース車はAZ-1一択。載せられたエンジンはFC3S用をベースにしたブリッジポート仕様でRX8用ローターを使用している。組み合わされたトランスミッションはマツダスピード製のアクセラ用6速MT。クラッチやデフはOS技研による特注で、実に最高出力407psに対応させているという。

取材したのは東京オートサロン2026の初日であり、エンジン・ミッションはとりあえず載っているといった状態。すでにドライブシャフトなどは装着されているので、吸排気系や制御系、さらにはシフトリンケージなどを詰めればあと一歩といったところか。狭いスペースにバランス良くエンジン・ミッションが収められているのはさすがだ。

注目のボディは郷田板金らしい超ワイドなオーバーフェンダーが見どころ。正面から見た姿は実車版チョロQといった感じで、何かの冗談に思えてしまうほどフェンダーが巨大。そこに収められているのはS30フェアレディZのカスタムでお馴染みスターロードが開発したグロースター。ブラックカットブラックリムのカラーリングでサイズはフロントが9J×18、リヤが10.5J×18。とても軽自動車に合わせるサイズではない。

これだけのタイヤ&ホイールなので足回りもしっかり強化してある。フロントはRX8用サスペンションを移植。リヤにはアクセラ用サスペンションを移植して、ブレーキは前後ともエンドレス製キャリパーを装着した。以前に郷田板金が製作したロータリーシャンテを彷彿とさせるスタイルのAZ-1。内装などは取材時点で組み上げる途中であったものの、2026年中には走行可能な状態まで進化させてくれるだろう。今後も郷田板金から目を離せないようだ。
