ヘリテージ・ジムニー ノマド 2D(ケーエルシージャパン)

劇画調、アニメ調の塗装を施すという手法は、機動戦士ガンダムのプラモデルから生まれたもので、立体なのに平面的に見えるという視覚効果が話題を呼んだ。エッジ線や逆エッジ線影などを入れることによって、二次元的な表現を可能にしているわけだ。巷では家具やスイーツにこうした線を描写した「2Dカフェ」も話題を呼んでいる。

そんなアニメ塗りを、クルマに取り入れてしまったのが、「ヘリテージ」ブランドなどのパーツでお馴染みの「ケーエルシージャパン」だ。スズキ「ジムニー ノマド」のホワイトのボディを活かして、アニメ塗りを行っている。

ヘリテージ・ジムニー ノマド 2D

と言っても、実際は塗装ではなくラッピング。データ化したジムニー ノマドの車体をPCに取り込んで、2D化する線や影を入れていったという。それをラッピングシートでプリントアウトして貼っていくわけだ。

会場では周囲に他のクルマなどがあるため効果が薄れている感があるが、背景がすっきりした場所に置くと、その2D効果が俄然見えてくるようになる。私見だが、リアクォーターガラスなどに、積載物やペットなどをヘタウマで書き入れれば、より二次元世界が際立つのではないだろうか。

担当したスタッフに聞いたところ、濃いボディ色に白の線や影を入れることも可能だが、やはりホワイトのボディの方が効果は高いという。ちなみに施工費用は約60万円。バンパーやフェンダー、ドアシルガードまでしっかりシートで覆われていることを考えれば、まず妥当なプライスだろう。何より、カスタムとしては非常に面白い。

まるでモノクロの漫画の世界に飛び込んだかのようなノマド。
東京オートサロン2026ではジムニー ノマドの出展車が多かったが、その中でもひと際大きな存在感を放っていた。

二次元化に目を奪われがちだが、このジムニー ノマドにはもうひとつ別な特徴がある。それは約40mmのローダウン化をしている点だ。同社オリジナルのコイルスプリングを使い、いわゆる“車高短”にしているわけだ。

これに 215/65R16の”ちょうどイイ”サイズのタイヤと、スーパームーン別注の深リムホイールを装着。激太ではないものの、大迫力の足元を演出している。クラシックな顔付きにできるグリルもワザアリポイントだ。

約40mmのローダウンも効果的。オリジナリティにあふれたカスタマイズが施されている。