Zagato Lab One Concept
スイスの時計技術とイタリアンデザインが融合

1860年創業という歴史を持つ、スイスのラグジュアリーウォッチ&ジュエリーメーカー「ショパール(Chopard)」は、イタリアのカロッツェリア「ザガート」との3作目のコラボウォッチ「ザガート ラボ ワン コンセプト」を発表した。
ショパールのカール-フリードリッヒ・ショイフレ社長、ショパールのデザインチーム、アンドレア・ミケーレ・ザガート社長、そしてザガートのチーフデザイナーを務める原田則彦による新たなクリエイティブコラボレーションは、両メゾンの象徴的なデザイン、マニュファクチュールの高度な時計製造技術、イタリアン・コーチビルダーの前衛的なセンスを融合したと主張する。
自動車の世界においてコンセプトカーが革新性を象徴するように、ショパールは2020年に「ミッレミリア ラボ ワン(Mille Miglia Lab One)」を発表。レーシングカーから着想を得た高性能かつ未来的な美学を備えた初のコンセプトウォッチを世界に送り出した。今回の「ザガート ラボ ワン コンセプト」は、ザガートをはじめとする自動車デザイナーへのオマージュとして誕生している。
ムーブメント「L.U.C 04.04-L」はクロノメーター精度と独自の仕上げを実現し、総重量はストラップを含めてわずか43.20g(ストラップなしで36.5g)。これはチタン製クロノグラフとしては、ショパール史上最軽量の腕時計として販売される。
チューブラー構造を時計に導入

「ザガート ラボ ワン コンセプト」は、カロッツェリア・ザガートがレーシングカーなどに用いたチューブラー構造を、時計の世界で大胆に拡大解釈。ムーブメントはチューブ状のフレームによって支持され、剛性を高めつつ軽量化を図るためにレーシングカーの原理を時計へと導入したという。
衝撃時の応力を分散し、構造的安全性を高めるこのチューブラー構造は、モータースポーツの技術を時計製造へと転用したショパール初の試みとなる。ラグの代わりに配されたチューブ状のオープンループは、時計を手首に理想的にフィットさせる役割も担い、調整機構により左右それぞれ約45度の可動域を実現した。ケース側面のリューズは自動車のディファレンシャルギヤから着想を得ており、クラシックレーシングを象徴するステアリングホイールの彫刻も施された。
時刻表示は、現代的なスタイルと視認性を両立。文字盤を兼ねたムーブメントのメインプレートには、ザガートを象徴する「Z」があしらわれ、ロジウム仕上げで美しく表現された。「Chopard」と「Zagato」ロゴも同じくロジウム仕上げで立体的に表現される。
文字盤の上には、ケースバンドとフラッシュに組み合わされた「グラスボックス」サファイアクリスタルがカバーし、優れた視認性を確保。デザインは対称性を重視しており、ケースバックにも同様の構造を採用することでケースバンドを延長し、ムーブメントの全てを鑑賞することができるという。
チタン合金セラミック複合材を使用

直径42mmのケースに加え、ムーブメントのブリッジとメインプレートには、チタン合金セラミック複合材を使用。この超高耐性素材は、エレクトロプラズマ技術によってチタンを酸化させる工程から生まれるもので、硬度は1000ビッカースに達し、耐衝撃性および耐擦傷性はセラミックに匹敵すると謳う。
「ザガート ラボ ワン コンセプト」は、超軽量であることも大きな特長となっており、ストラップを含めても総重量はわずか43.20g。航空宇宙分野や自動車構造用として開発されたチタン合金セラミック複合材は、経年変化のないアンスラサイトグレーカラーとなっており、過酷な条件下での使用を想定した時計にとって理想的な素材だと言えるだろう。

