シビックタイプRは、一部の市場ではすでに販売終了となっているが、米国では少なくともあと1年間は販売が継続される。

しかし、先日発表された2026年型の価格がさらに値上げされ、最終的に約5万ドル(約784万4000円)に迫るという。これは日本価格617万9800円(レーシングブラックパッケージ)と比較しても大幅に高額といえる価格設定だ。

米国でのメーカー希望小売価格は4万6895ドル(約735万6000円)で、昨年より1000ドル(約15万6000円)高い価格設定となっているが、これに配送料1195ドル(約18万7000円)を加えると、開始価格は4万8090ドル(約754万3000円)となる。

シビックタイプRは、2017年モデルのFK8として初めて米国に導入されたが、当時のメーカー希望小売価格はわずか3万3900ドル(約531万8000円)だった(日本では当時450万円〜)。今では信じがたいことだが、ホンダが長年にわたり積み重ねてきた小さな値上げが、現在の価格につながっているといっていいだろう。

米国で最も大きな値上がりは、2023年モデル(現行FL5)で、前世代より5900ドル(約92万5000円)も値上がりしている。しかし、成熟したポジショニングと、出力の向上(現在315ps)、トレッドの拡大、室内空間の拡大といった改良を反映しており、幸いなことに、前輪駆動やマニュアルトランスミッションといったコア要素は維持され、ファンが愛する個性はそのままに残された。

米国でも、中古車市場での価格に完全に反映されているようです。走行距離の少ない個体の中には、元の定価とほぼ同等、あるいはそれ以上の価格で販売されているものもあり、走行距離の長い個体でも、かなりの価格を維持している傾向があるという。
欧州では販売終了となった現行型だが、日本では、「レーシングブラックパッケージ」が導入されているものの、標準グレードは、現在受注停止されたままだ。

日本では、排ガス規制のハードルも高くないため、タイプRがすぐに販売終了となることはないと思われるが、すでに次期シビックタイプRの開発に入っているという情報もある。詳細は不明だが、電動パワートレインが搭載される可能性は十分にあるだろう。
ホンダの幹部は2025年に電気自動車(EV)のシビックタイプRを示唆していたが、近年のEV市場低迷と、ハイブリッド車への注力を考えると、純粋な電気自動車よりもガソリンエンジンと電気自動車を組み合わせたシステムの方が可能性高いと思われる。

現行型タイプRは、日本生産終了までに、おそらくもう一度は受注開始すると見られるが、ピュアガソリン搭載タイプRを新車で購入するなら、受注再開するその時こそ、最後のチャンスかもしれない。
