公道を使用して行われるラリー競技の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(WRC)」の一戦として行われる「フォーラムエイト・ラリージャパン 2026」。日本で復活してから5年目を迎える 2026 年のフォーラムエイト・ラリージャパンは、これまでの11月の開催から大きくスケジュールが変更され、第7戦として5月28日(木)から31日(日)の4日間で開催されることが、2月16日(月)に行われた「フォーラムエイト・ラリージャパン 2026 概要発表会」で正式発表された。

『フォーラムエイト・ラリージャパン2026』開催概要が明らかに!オープニングセレモニーは名古屋市内で実施! | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

5月28日(木)~31日(日)に前倒し開催!2026年大会を民放アナもPR! これまでの11月開催から5月28日(木)~31日(日)開催となった2026年世界ラリー選手権(WRC)日本ラウンド「フォーラムエイト・ラリージ […]

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「フォーラムエイト・ラリージャパン 2026 概要発表会」

その概要発表会で公表された今年の大きなトピックスの一つは、新たなふたつのSS(スペシャルステージ)が追加されたことだろう。

「神越渓谷(かみこしけいこく)」や「足助城(あすけじょう)」など自然と歴史あふれる「足助SS」と、「愛知県緑化センター」と「Kojimaスタジアム」が舞台となる「藤岡SSS(スーパースペシャルステージ)」だ。
また、毎年シェイクダウンが行われる鞍ヶ池公園が、最終日にスーパーSS として開催されるのも注目したいところだ。

「フォーラムエイト・ラリージャパン2026」開催エリア

さらにもうひとつの大きなトピックスは、5月28日(木)に行われるオープニングセレモニーが名古屋市で開催されることだ。

名古屋城に隣接する「愛知県体育館敷地」での開催が予定されており、新たな日本らしいラリーシーンが見られることが楽しみだ。
しかもこのオープニングセレモニーの観戦は無料というのはうれしいところ。ただし、観覧のためのチケットが必要で、抽選の先行販売、先着順の一般販売ともに競争率が高くなることは必至だ。

観戦チケットの先行販売(抽選)は 2月16日(月)から(オープニングセレモニーは 3月16日から)開始され、一般先着販売は4月11日(土)から行われる。
詳しくはこちらの URL からご確認いただきたい。
<公式ホームページ 観戦チケット販売概要>
https://rally-japan.jp/news/press-release/news-42587/

概要発表会にビデオメッセージを送ってくれた TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team の勝田貴元選手は
「2026年のラリージャパンは、季節が大きく変わって5月での開催になるので、見ている方もより暖かい気候で楽しみながら見られると思うので、今までとは違ったラリージャパンになるんじゃないかなと。いわゆる『新生ラリージャパン』ということで、僕もすごく楽しみにしています」と語るように、どのようなラリーになるのか気になっている方も多いだろう。

そこで、概要発表会にゲストドライバーとして登場した大竹直生(なお)選手のトークセッションから、フォーラムエイト・ラリージャパンの特徴や季節が変わることによってどのような変化があるのかお届けしよう。

大竹選手は、2021年全日本ラリー選手権のJN-3クラスでシリーズチャンピオンを獲得後、TOYOTA GAZOO Racingの育成枠「TGR WRC チャレンジプログラム」に2期生として参加。フィンランドを拠点に腕を磨き、2023年にはWRC デビューを果たすなど海外ラリーで経験を積んだ。

そして 2025 年には全日本ラリー選手権(JN-2)のサブカテゴリーとして開催されている「MORIZO Challenge Cup」で、開幕から6連勝を飾りチャンピオンに輝くなど、日本の若手ドライバーの中で最も注目されているひとりだ。

今シーズンはMATEX-AQTEC RALLY TEAMより全日本ラリー選手権のトップカテゴリーであるJN1クラスで戦う。マシンはWRCにも参戦可能なTOYOTA GRヤリスRally2だ。

そんな大竹選手はラリージャパンの特徴を「とにかくコーナーが多い」と語る。
「僕が行っていたフィンランドのコースは、20kmのステージでも500mのストレートがあったりとか、コーナーの数がむちゃくちゃ少ないんですよ。だけど、(ラリージャパンは)もうとにかくクネクネなので、同じ20kmでもペースノートの情報量がすごい多いんですよ。なのでレッキ(事前に行われる下見走行)でペースノートを作る段階からめちゃくちゃタフなんです。コ・ドライバーは走行中、もうずっとペースノートを読んでくれています」

では、季節が変わることによってどのような変化があるのだろうか。
「(これまでのラリージャパンは)落ち葉があったりとか路面の情報もペースノートに結構入れないとダメだったんです。でも季節が変わることで落ち葉の量が減ることは、ドライバーとしてはすごくありがたいですね。雨が降って落ち葉が濡れると、めちゃくちゃ滑るんですよ。でも、逆にコケが青々とする時期でもあるのかなと。梅雨入りするのかしないのか微妙な時期ですけど、雨が降っちゃうともうコケが元気になっちゃう。そうすると、すごく路面がグリップしてるなと思っても、ラインが一つ外れてコケに乗っちゃうとスッと滑ってしまうので、そこは気をつけないといけないところですね」

TOYOTA GAZOO RacingのWRCチャレンジプログラム2期生当時の大竹選手。2023年フィンランドラリー選手権第1戦、アークティック・ラップランド・ラリーでSM3クラス2位入賞。コ・ドライバーは現在サミ・パヤリ選手のコ・ドライバーを担当するマルコ・サルミネン選手。(写真:TOYOTA GAZOO Racing)

さらに、WRCの第7戦という中盤に組み込まれたという点でもポイントがあるようだ。
「WRC はいつもこの時期はグラベル(砂利や砂などの路面)が続いている時期なんですけど、その間に今年は一戦ラリージャパンの舗装されたラリーが来るので、そういう切り替えが重要になっていくのかなと思います。季節が変わることと、日本の道をよく知っている勝田選手にはチャンスかもしれないですね」

大竹選手はラリージャパンに参戦するかどうかは未定だというが、年々盛り上がりが増していることを感じているという。競技中はなかなか応援が目に入ることはないそうだが、SS会場やリエゾン区間での応援からは「すごいパワーをもらっている」と言い、特にゼッケン番号の入った旗やボードなどはすごくうれしいと語ってくれた。

現地で観戦したことのある方は特に感じると思うが、ラリージャパンは山間区間も多く観戦するには寒さ対策が欠かせなかった。5月末という初夏に変更となったことでそうした不安も減り、日も長くなることで早朝のSSでの移動や、SS後に観光をすることにもメリットが大きいだろう。青空と新緑が美しい季節に行われる「新生ラリージャパン」を、ぜひとも現地観戦で一緒に盛り上げていただきたい!

2026 年も東海地区のテレビ局のアナウンサーが「フォーラムエイト・ラリージャパン」の応援サポーターに就任。概要発表会で、「皆さんの熱い応援をとっても楽しみにしています!」(中京テレビ 秋元風花アナウンサー)、「間近で観戦できるラリージャパンとっても楽しみです。最高の走り期待しています!」(CBC テレビ 友廣南実アナウンサー)、「チーム一丸となって見せる走り期待しています!」(東海テレビ 纐纈琴巴アナウンサー)、「日本の美しい景色と多彩な道を存分に楽しんでください!」(メーテレ 吉冨千鶴アナウンサー)、「安全第一で無事に 4 日間、走りきってください」(テレビ愛知 平賀吏桜アナウンサー)とそれぞれ注目ポイントを挙げてくれた。