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今日は何の日?

■パリダカの優勝記念モデル・ラリーレプルカを発売

2007年2月にデビューした三菱「パジェロ・ラリーレプリカ」

2007年(平成19)年2月23日、三菱自動車は「パジェロ」によるパリダカ7連覇と通算12回の優勝を記念した特別仕様車「ラリーレプリカ」を発売した。同車は、4代目パジェロのショート「VR-II」をベースに、レプソル三菱ラリーアートのカラーリングを、スポンサーロゴやチームロゴなどのステッカーで再現した。

パリダカ2000年以前のパジェロの活躍

三菱が初めてパリダカに参戦したのは1983年第5回大会で、キャンパストップ仕様の「パジェロ」で市販車無改造クラスでの参戦だった。エンジンは、2.5L 直4 SOHC(4G54型)で、早速クラス優勝して華々しくデビューした。その後市販車改造クラスに移り、1985年には日本車初の総合優勝を果たした。この時のパジェロのエンジンは、2.5L 直4 SOHC(4G54型)ガソリンインタークーラーターボだった。

その後、ポルシェやプジョーと熾烈な戦いを繰り広げながら、1992年に2度目の総合優勝を果たし、翌1993年も連覇を達成。そして、1997年には篠塚健次郎選手が日本人初となる総合優勝を飾った。この時のパジェロのエンジンは、3.5L V6 DOHC(6G74型)で、最高出力270ps/最大トルク34.0kgmを発揮した。

2006年当時の三菱パジェロ・パリダカドライバー、増岡浩選手

翌1998年には、新たに開発した「パジェロエボリューション」で前年に続く連覇を果たした。また1999年からは、同じく三菱社員の増岡浩選手が参戦した。

このように、1990年代に三菱パジェロがパリダカで華々しく優勝を飾るなど大活躍し、その活躍ぶりをNHKが特番で放映したため、日本でパジェロとパリダカブームに火が付いた。

2001年から2007年に7連覇、通算12勝を達成

2005年パリダカ史上初となる5連覇を目指す

21世紀に入り、2001年パリダカでは増岡選手は惜しくも2位だったが、三菱は3年ぶりの総合優勝を飾った。翌2002年は、ついに増岡選手が篠塚選手に続いて日本人として2人目の総合優勝を飾った。

2003年は、増岡選手はニューマシンの「パジェロエボリューション・スーパープロダクション仕様」で連覇を目指してスタート。増岡選手と同チームのべランセル選手の一騎打ちとなったが、最終的には増岡選手が連覇を果たした。三菱パジェロは1位から4位を独占した。

2007年参戦メンバーと「パジェロエボリューション」
2007年パリダカ7連覇を達成!

2004年は、パジェロエボリューションのエンジンの排気量を3.5Lから4.0Lに拡大し、最高高出力は270psと不変ながら最大トルクは36kgmから43kgmに大きく向上。結果は、1-2フィニッシュで三菱は4連覇、通算9勝目を飾った。2005年も、1-2フィニッシュで5連覇と通算10勝目、その後も2006年、2007年と連覇を重ね、結局2007年時点で7連覇、通算12勝の金字塔を打ち立てたのだ。

三菱が12勝したパリダカのRacing on誌記事
三菱が12勝したパリダカのRacing on誌記事

パリダカ記念モデルのパジェロ・ラリーレプリカ誕生

「パジェロ・ラリーレプリカ」のサイドビュー

三菱は、上記のようなパジェロのパリダカでの偉業を記念して特別仕様車「パジェロ・ラリーレプリカ」を2007年2月のこの日に発売した。

2006年にデビューし「ラリーレプリカ」のベースとなった4代目「パジェロ・ショート」

ラリーレプリカは、”地球基準のオールラウンドSUV”を謳った、2006年10月発売の4代目「パジェロ」のショートボディ「VR-II」をベースに仕立てられた。4代目パジェロは、3代目から採用した、あらゆる路面で高い走破性能を発揮する4輪独立懸架、スーパーセレクト4WD II(SS4-II)に加え、新たにリヤデフロックとの同時装着を可能としたASTC(アクティブスタビリティコントロール)、軽量化のためのフードのアルミ化など数多くの技術が採用された。

4代目パジェロに搭載されたパワートレイン
4代目パジェロに搭載されたパワートレイン
4代目パジェロに搭載されたシャシー

パワートレインは、最高出力252ps/最大トルク34.5kgmを発揮する3.8L V6 SOHC MIVEC、178ps/26.6kgmの3.0L V6 SOHCエンジンと、5速MTおよびINVECS-IIスポーツモード4速/5速ATの組み合わせ。記念モデルのベースとなったVR-IIグレードのパワートレインは、3.8L V6 SOHC MIVECエンジンと5速AT、駆動方式はスーパーセレクト4WD IIである。

三菱4代目パジェロの4WD、SS4-II構成図

ラリーレプリカの具体的な特別装備は、「チーム・レプソル三菱ラリーアート」のカラーリングをスポンサーロゴやチームロゴなどのステッカーを貼付して再現。また、 マッドフラップ(レッド)、前後アルミ製スキッドプレートの装着やラリーアート社製ホイールセンターキャップをつけたダークグレー色のアルミホイ-ルの採用によって、優勝を果たした「パジェロエボリューション」を彷彿させる雰囲気が再現されたのだ。

車両価格は380.1万円に設定。ちなみに、ベースとなった4代目パジェロのショートボディVR-IIは、348.6万だった。

2007年パリダカに参戦するパジェロエボリューション
三菱・パジェロの、クロスカントリーラリーの成績、仕様一覧(Racing on誌)

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パリダカで輝かしい成績を記録したパジェロだったが、その後三菱自体の経営状況が悪化し、2007年を最後にパリダカから撤退し、栄光の歴史は幕を下ろすことになった。また、パジェロ自体もRVブームが下火となることで人気は低迷。国内向けは2019年8月、海外向けも2021年8月に生産を終了した。2026年現在でもパジェロ人気は高く、復活を望む声が多く幾度となく復活の噂も流れているが、今のところ確かな復活の話は、ない。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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