試乗 1000kmの弾丸ドライブで見えてきた真の実力。マツダCX-60&ディーゼルは生粋のロングツアラーだ!【写真・46枚目】 今回のロングドライブでは特別な燃費走行は行なわず、交通の流れに乗って走行した。新東名高速道路での120km/hクルーズも、CX-60なら快適そのもの。 今回のロングドライブでは特別な燃費走行は行なわず、交通の流れに乗って走行した。新東名高速道路での120km/hクルーズも、CX-60なら快適そのもの。 三重県名張市、青蓮寺川の上流域に位置する渓谷「香落渓(かおちだに)」。火山の噴火によって堆積した火成岩が長い年月を掛けて侵食され、雄大な岩壁がつくり出された。ちなみに「柱状節理」とは、溶岩が冷えて固まる際にできる柱状の割れ目のこと。 CX-60のボディサイズは全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mm。決して小さいボディではないが、こうした山道を運転していると一体感を抱けるのは、ドライバーの操作に忠実に反応してくれるからなのだろう。 青いアーチが青空と美しい調和を見せる青蓮寺橋。こうした寄り道もクルマで行く旅の醍醐味だ。 高さ82mのアーチ式コンクリートダムの青蓮寺ダム。1970年に竣工され、左手に見えるダム湖(青蓮寺湖)が生まれた。 移動と撮影に追われて、2時過ぎにようやく駆け込んだカフェでランチをいただく。ハンバーグもグラタンも美味! 郡山城跡は桜の名所としても知られるが、取材で訪れた2月中旬は梅が見頃のタイミング。愛好家による「盆梅展」が開催されていた。追手門は江戸時代には「梅林門」とも呼ばれていたそうだ。 郡山城跡には、奈良県初の図書館として明治41年に奈良公園内に建てられた旧奈良県立図書館が移設されている。左右対称の近代和風建築は、奈良県の指定文化財でもある。 追手門は秀長の増築当時に近い姿で1983年に復元された。 大河ドラマ『豊臣兄弟!』にすっかりハマってしまった編集部員、その強い希望により目的地となったのが奈良県大和郡山市。郡山城は豊臣秀長(秀吉の弟)が天正13年(1585年)に城主となって大改修を実施した。こちらは復元された追手門。 追手門を守るために建てられた櫓(やぐら)である追手向櫓を横目に見ながら走るCX-60。 郡山城にほど近い紺屋町は、染め物屋が集まる町だった。道路脇には、染め物を洗うための水路が今も残る。箱本館「紺屋」は、元藍染商の町家を再生した観光施設で、藍染体験も受け付けている。 「なんと(710)見事な平城京」でおなじみ(!?)、奈良時代に日本の首都だった平城京。その正門にあたるのが朱雀門だ。現在は復元された建物やその前の広場を含む、平城京跡歴史公園が整備されている。 平城宮跡歴史公園の手前、国道1号線(奈良生駒線)沿いには復元された遣唐使船が展示されている。約150人の遣唐使がこうした船に乗り、唐の都(長安)に向けて旅立ったと言われている。 現在の朱雀門は1998年に復元されたもの。奈良時代のお正月には、天皇がこの門まで出向いて新年のお祝いをしたこともあるという。 奈良公園内を走っていると、「神の使い」とされる鹿とよく遭遇する。道を堂々と渡っていることも多いので、運転には注意したい。 東大寺・春日大社・興福寺など、多くの国宝・世界遺産が点在する奈良公園。自然の息吹と古都の声が調和する、奈良観光の定番スポットだ。 奈良公園には多くの鹿が生息している。その数、なんと1300匹以上だとか。 古都・奈良は狭い道も多いが、取り回しでさほど苦労を感じさせなかったCX-60。運転席から見た際の斜め前方のボンネットの死角がCX-5より303mmも短いなど、車両感覚の掴みやすさが車体の大きさを感じさせにくくしているようだ。 大寺院・東大寺。大仏が鎮座する大仏殿は、世界最大級の木造建築だ。 「奈良の大仏さん」、正しくは「盧舎那(るしゃな)仏」と言う。座高は約15m。天平勝宝4年(752年)に開眼後、2度の焼失に遭ったものの、そのたびに再建されてきた。 東京と奈良を往復した1泊2日のロングドライブ取材、総走行距離は1001km。車載の平均燃費計は18.3km/L、満タン法での燃費は19.1km/Lだった。モーターによるアシスト機構がない純内燃機関車でこの燃費性能は立派のひと言。道中、撮影のための寄り道がなければ、もっと燃費は伸びたはずだ。 ワンタンク1000kmをこなす足の長さが自慢のCX-60。ロングドライブでは給油のわずらわしさを軽減してくれるのもうれしい。 2025年10月に追加された「XD Drive Edition」。パワートレインは3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンで、レザーシート(グレージュ/ブラック)、ドアミラー(ピアノブラック)、シグネチャーウイング(ブラッククローム)、フロントグリル(ハニカムタイプ/ピアノブラック)、アルミホイール(20インチ/ブラックメタリック塗装)といった装備が追加されている。 3.3L直列3気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」。最高出力170kW(231PS)/4000-4200rpm、最大トルク500Nm/1500-3000rpmを発生する。 見た目ヨシ、座り心地も快適なナッパレザーシート。ブラックのシートカラーは落ち着いた印象で、ボディカラーのソウルレッドクリスタルメタリックとの相性も上々だ。 CX-60は運転するのも楽しいが、ゆとりあるスペースを備える後席でリラックスして過ごすのもまた一興だ。 背もたれは2段階の角度調整機構付き。 センターアームレストの先端部はドリンクホルダーが備わる。 後席用のシートヒーター、USB-Cポートも完備。 幅950mm×長さ1021mmの大型パノラマサンルーフ(12万1000円のオプション)。前側のガラスはチルトアップ&スライドが可能。 試乗車は「XD Drive Edition Nappa Leather Package」。素の「XD Drive Edition」に対して、シートがベンチレーション機能(前席)付きのナッパレザー(ブラック)に、インパネデコレーションパネルがシュリンク調からコードバン調となるほか、Boseサウンドシステムも備わる。車両価格は「XD Drive Edition」が427万200円(2WD)/449万5700円(4WD)、「XD Drive Edition Nappa Leather Package」が456万5000円(2WD)/479万500円(4WD)。 トランスミッションはトルコンレスの8速AT。電子式のシフトレバーは逆L字のパターンが特徴だが、これは誤操作を防ぐために、「P」「R」「D」のレンジをすべて突き当ての位置に配置することにこだわったものだ。 ノーマル、スポーツ、オフロードの3種類が選べるドライブモード(Mi-Drive)。PHEVモデルではEVモードも用意される。切り替え用のスイッチは、シフトレバーの奥に配置されている。 ACCのコントロールは、ステアリングホイールのスポーク右側に集中配置されたスイッチで行なう。 縦置きかつコンパクトなトランスミッションのおかげで運転席の足元スペースにも余裕があり、最適なドライビングポジションがとりやすいのもCX-60の美点。長時間の運転の疲れにくさにも貢献する。 こちらがノーマルモード時の液晶メーター。 スポーツモード時のメーター表示。 オフロードモード時のメーター表示。 サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リヤがマルチリンクを採用。XD Drive Editionのタイヤは235/50R20サイズを履く(試乗車のタイヤ銘柄はブリヂストン・アレンザ001)。 この画像の記事を読む