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今日は何の日?■クラシカルイメージのミラ・ジーノ

1999(平成11)年3月1日、ダイハツは1998年10月にデビューした5代目「ミラ」にクラシックテイストあふれる「ミラ・ジーノ」を発売した。ミラ・ジーノは、4代目に設定された「ミラ・クラシック」の後継にあたり、当時流行っていたクラシック志向の軽乗用車である。
ミラ・ジーノの前身は4代目ミラに設定されたミラ・クラシック

ダイハツの基幹モデル「ミラ」は、スズキ「アルト」に対抗して1980年6月に誕生して以来、オーソドックスなスタイリングと優れた機能性で、アルトとともに軽市場をけん引。1994年9月には、快適装備を充実させた4代目ミラがデビューした。
1997年8月には、年々多様化するユーザーに対応し、クラシックなイメージを強調した「ミラ・クラシック」が設定された。ミラ・クラシックは、エクステリアにレトロ調のメッキパーツや丸形ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどを装備し、インテリアについてはウッドステアリングやスエード調シート表皮などで上質さをアピールした。

パワートレインは、最高出力58ps/最大トルク5.8kgmを発揮する660cc 直4 DOHC、64ps/10.2kgmの同インタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび3速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意された。
ミラ・クラシックは、ファッショナブルなクラシックミニセダンだが、高性能DOHCターボエンジンを搭載したスポーティバージョンも同時に発売し、幅広いユーザー指向に対応した。
車両価格は、2WD仕様で89.8万~112.8万円に設定された。
軽の新規格に対応して大きくなった5代目
1998年10月に、ミラは軽自動車の新規格とともに5代目にモデルチェンジした。新規格は、衝突安全性の向上を図る目的で実施され、5代目ミラのボディサイズは、全長3395mm(←3300mm)、全幅1475mm(←1400mm)、全高1425mm(同じ)に大きくなった。

スタイリングは、街乗りを意識したタウンキュービックフォルムをベースにしたシンプルな3ドア/5ドアのハッチバックを採用。パワートレインは、最高出力45ps/最大トルク5.6kgmの660cc 直3 SOHC、58ps/6.5kgmの同DOHC、64ps/10.9kgmの同インタークーラーターボの3種エンジンと、5速MTおよび4速/3速AT、CVTの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意された。
また5代目の特徴である先進の安全性については、衝突安全ボディ”TAF(Total Advanced Function)”の採用やデュアルSRSエアバッグ、ABS&ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトなどが設定された。
車両価格は、87.9万~93.6万円(2WD)/101.9万~109.9万円(4WD)に設定された。
ミラ・クラシックの後継としてミラ・ジーノ登場

そして1999年3月のこの日、4代目に設定されたミラ・クラシックを発展させた5代目ミラベースの「ミラ・ジーノ」がデビューした。

ミラ・ジーノのエクステリアは、専用のフロントフードやフェンダー、個性的な丸型マルチリフレクターハロゲンヘッドランプと、種々のメッキパーツで質感の高いレトロ感をアピール。インテリアには、ウッドステリングホイールやウッド調の大型メータークラスター、専用ホワイトメーター、スエード調のシートとドアトリムなどが採用された。

パワートレインは、最高出力58ps/最大トルク6.5kgmの660cc 直3 DOHC、64ps/10.9kgmの同インタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意された。

車両価格は、89.8万~97.8万円(2WD)/104.8万~112.8万円(4WD)に設定。ベースのミラよりも2万~3万円高額である。1980年代から1990年代にかけて、日本ではチョットしたレトロ風カーブームが起こっていたので、ミラ・ジーノもレトロファンから一定の支持を集めることに成功した。

2004年11月に、6代目ミラにもミラ・ジーノが設定され、初代のレトロなイメージを引き継ぎつつも、車高を高くして居住性を向上させ、随所にモダンな雰囲気が盛り込まれた。また2002年8月には、ミラ・ジーノの小型車「ミラ・ジーノ1000」も登場した。


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最近は、2000年以前のようにレトロ風やクラシカルを積極的にアピールするモデルはあまり見られないが、人気軽の中にはレトロ風のデザインを採用しているものが多い。スズキ「アルトラパン」やダイハツ「ムーヴキャンパス」、ホンダ「N-ONE」などがその代表だ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

