優れた使い勝手はそのまま、よりアイコニックなグリルデザインに

“ハイウェイスターV”と“ルキシオン”のグレードは、フロントグリルが旧来の横基調のデザインから、斜め基調に変更された。

またアルミホイールもデザインが刷新されており、ハイウェイスターはよりスポーティな雰囲気が強調されている。リヤビューに変更はないが、リヤハッチ左下に配置されていた“Highway Star”のロゴエンブレムがなくなった点も小さな変更点だ。なお、ルキシオンのシートは新たに“テーラーフィット”のシート表皮が採用された。

また全グレードでムーンボウブルー、アクアミント、ディープオーシャンブルーの3色が新設定。ブザーとディスプレイ上に表示されるメッセージで荷物の置き忘れや子供の置き去りを防止する“後席リマインダー”機能も新採用されている。

ボディサイズや室内寸法、シートアレンジなどに変更はなく、セレナの高い機能性は一切変わっていない。前後席間を移動可能な“スマートマルチセンターシート”は7人乗りと8人乗りをフレキシブルに使い分けられる点がセレナの大きな特徴と言ってよいだろう。

前へスライドさせれば前席のアームレストとして使え、後ろに移動させれば2列目の中央席として機能し、横方向へスライド可能な2列目シートと組み合わせて多彩なシートアレンジを可能とする。

リヤハッチのガラス部だけを開放できる“デュアルバックドア”も、日常的に使いやすい機能であり、セレナの使いやすさを象徴する装備だ。

新型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV
ボディサイズ=全長4765mm×全幅1715mm×全高1870mm
ホイールベース=2870mm
車両重量=1810kg
タイヤサイズ=205/65R16(前後)

旧型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV
ボディサイズ=全長4765mm×全幅1715mm×全高1870mm
ホイールベース=2870mm
車両重量=1810kg
タイヤサイズ=205/65R16(前後)

eペダルはより使いやすく! ただし、燃費性能は若干低下

パワートレインのラインナップは、引き続き2.0L ガソリンモデルと、1.4L エンジンを発電のみに用い、常時モーターを使って走行するe-POWERモデルの2種だ。

エンジンスペックに変更はなく、駆動モーターの性能も最高出力163ps、最大トルク315Nmのまま変更はない。ただしWLTCモード平均燃費は、旧型の19.3km/Lに対して19.0km/L(e-POWER ハイウェイスターV)へとわずかに低下している。

各モードでの燃費詳細は、旧型が市街地モード19.7km/L・郊外モード20.7km/L・高速道路モード18.3km/Lであったのに対し、新型はそれぞれ18.8km/L・20.5km/L・18.2km/Lとなっており、市街地燃費がもっとも大きく低下していることがわかる。

この要因は、カタログの車両重量に反映されない装備重量増加、もしくは発進領域の制御に手が加えられている可能性などが考えられるが、パワートレインに関する変更はアナウンスされていない。

なお、アクセルペダルだけで回生ブレーキによる減速量を調整できる“e-Pedal Step”は、新たに“前回モード記憶機能”が追加され、走行開始時に毎回スイッチを操作する手間が省かれている。

新型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV
エンジン形式=直列3気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量=1433cc
最高出力=98ps/5600rpm
最大トルク=123Nm/5600rpm
トランスミッション=単速
駆動方式=2WD(FF)

旧型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV
エンジン形式=直列3気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量=1433cc
最高出力=98ps/5600rpm
最大トルク=123Nm/5600rpm
トランスミッション=単速
駆動方式=2WD(FF)

『セレナ e-POWER ハイウェイスターV』の価格上昇はわずか4万円ほど

新型セレナ『e-POWER ハイウェイスターV』の価格は377万5200円となり、旧型の373万5600円から約4万円アップした。

シートがテーラーフィット表皮に変わった最上級グレードの『ルキシオン』を除けば、その他のグレードでは5万〜7万円ほどの値上げが実施されている。近年の材料価格の高騰や物価高を加味しても値上げ幅は小さい。これにはオプション廃止によるコストダウンもわずかながら影響しているはずだ。

新型ではワイヤレス充電器が廃止されたほか、旧型では単体で選べた装備がセットオプションになるなど、装備体系の細かな変更も受けている。“プロパイロット2.0”が装備されるのは相変わらずルキシオンのみだが、総じて良心的な値上げと言えるだろう。

必要であれば、新しく採用されたGoogle搭載の“Nissan Connectインフォテインメントシステム”をメーカーオプションで装着できる。

このオプションを選択すればカーナビゲーション機能の向上はもちろん、3Dビュー/フロントワイドビュー/サイドミラークローズドビューの3つの視点を追加したインテリジェントアラウンドビューモニターが使えるようになるほか、ドアロック忘れや窓の締め忘れをスマホに通知してくれたり、異常を検知するとクルマ周辺の画像をスマホに送信してくれる新サービス“リモートフォトショット”などの利用も可能となる。

“Nissan Connect”の利用には高額なオプション費用に加えて、会費とWi-Fi使用料金もかかるが、セレナの利便性と安全性を大きく高めてくれるだろう。

車両本体価格

新型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV:377万5200円

旧型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV:373万5600円