約50万円でGRスープラの潜在性能を解き放つ!
難攻不落の制御系を完全攻略!
2019年、17年ぶりに復活を遂げたGRスープラ。トップグレードRZに搭載されるBMW製B58は、340ps/51kgmを誇る3.0L直6ターボ。新たなチューンドベースの登場に、多くのファンが沸いたのは記憶に新しい。目を集めた。

だが、その道のりは平坦ではなかった。
初期モデルのDB42は比較的スムーズにECUチューンが可能だったものの、387psへと出力を高めたDB02ではデータロックが強化され、書き換えは一気に難航。さらに2021年のECUリコールを機にロックは一層複雑化し、DB42/DB02はもちろん、後発のDB06を含めスピードリミッター解除すら困難な状況へと追い込まれていた。

OBD通信はもちろん、ECUカプラー接続のベンチ通信、さらにはマイコンへ直接アクセスするブート通信でも書き込み不可。まさに“難攻不落”だったのだ。
「データの吸い出しはできても書き込みができない状況が続いていました。2年前にヨーロッパのA社がアンロックに成功しましたが、書き換えは海外専用ツールのみ対応。燃料補正も複雑で、思うような制御が難しかったんです」と語るのはフェニックスパワーの横山さん。
転機が訪れたのは昨年秋。ヨーロッパのB社が新たなアンロック手法を確立し、空き領域にカスタムマップを増設できるECUTEKレースROMへの対応が実現した。

施工手順は、ECU本体を車両から取り外してヨーロッパへ送付(約1〜1.5週間)→アンロック済みECUを装着→データ吸い出し→ECUTEKへ送信・解析(約2〜3日)→現車セッティング、という流れ。

費用はアンロック22万円、ECUTEKライセンスおよび現車セッティングが27万5000円で、合計49万5000円となる。

決して安価ではない。しかし、その費用対効果は明白だ。
排気系のみを変更したDB02・8速AT車では、416ps/59.9kgmから526.5ps/83.1kgmへと大幅なパワーアップを実現。AT/MTを問わず、全モデルでECUチューンが可能になった意義は極めて大きい。

もちろん、真のパフォーマンスを引き出すには排気系の最適化や、水冷インタークーラー対策といったハード面の見直しも不可欠だ。しかし、走りを楽しもうとするユーザーの前に立ちはだかっていた“ソフト面の壁”が突破された事実は、ビッグニュースと呼ぶにふさわしい。
諦めることなく攻略の糸口を探り続けたフェニックスパワー。その執念が、B58チューンの可能性を再び解き放った。
GRスープラは、いま再び“本気で速くできる直6ターボ”として脚光を浴びようとしている。
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157
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