ツインをベースにR34スカイラインGT-Rのスタイルを再現

デフォルメと本気チューンが融合した異色マシン

2026年3月21日に開催された『RedBull TokyoDrift 2026×湾岸BASE』。大型物流倉庫を舞台に数々のハイパワーマシンがドリフトのデモ走行を披露するなか、「あのチョロQみたいなクルマは何!?」とひときわ注目を集めたのが、TRA京都が製作した通称「ポケットバニー」第2弾、R34スカイラインGT-Rスタイルのスズキ・ツインだ。

その第1弾となるR32スカイラインGT-R仕様は、“ハードコア東京”とのコラボレーションにより、1月に開催された東京オートサロン2026で披露されている。

BNR32をそのまま凝縮したかのようなデフォルメスタイルと、エアサスペンションによる大胆なローダウンフォルムが大きな話題を呼んだ。

実際、BNR32仕様のボディキット(115万円)には世界中から注文が殺到しており、現在も多くのバックオーダーを抱えているという。海外ユーザーの場合、ベースとなるツインを日本から輸入する必要があるが、そのハードルの高さすらもマニア心を刺激しているようだ。

そうした反響を受け、TRA京都の三浦氏は第2弾としてBNR34仕様の製作を決断。「外装だけでは面白くない」という発想から、SR20DETとニスモ製6速MTの縦置き換装という大胆なプランも同時に実行された。

もともと直列3気筒エンジンを横置きで搭載し、ホイールベースもわずか1800mmというツインの車体に対し、エンジンとミッションを縦置きで収める作業は想像以上の難易度だったという。

搭載されるSR20DETにはポンカムが組み込まれ、ギャレット風ターボチャージャーを装着。最高出力は約380psを見込むハードな仕様だ。

しかし、「面白いと思ったらすぐにやる」という三浦氏の行動力により、このBNR34仕様ツインはわずか2週間で完成。サスペンションアームやナックル、メンバーといった主要構成部品はすべてワンオフで製作されている。

駆動系は、全長わずか50cmというワンオフのプロペラシャフトを介して、R32純正デフと接続。内部にはクスコ製LSDが組み込まれている。

ボディパーツは、3DスキャンしたR34のデータをもとに、ツインの車体に合わせて寸法や形状を再構築。完成したデータをCNCマシンで削り出し、FRPで成形するという、「パンデム/ロケットバニー」と同様の製法で仕上げられている。

ヘッドライトはFRP製の専用ハウジングを用い、テールランプにはR34純正パーツを流用している。

足元にはワーク・マイスターS1とトーヨー・プロクセスR1Rを組み合わせ、タイヤサイズは195/50R15が選ばれている。

インテリアはダッシュボードすら省かれたスパルタンな仕様で、走行に必要な装備のみを厳選。エンジン制御を担うLINK製ECUも基板が露出した状態でマウントされている。

ニスモ製6速MTを収めるためのミッショントンネル兼センターコンソールもワンオフ製作。さらに、ドリフト走行を想定し油圧サイドブレーキも装備されている。

『RedBull TokyoDrift 2026×湾岸BASE』でデモランを担当したのは、日米を拠点に活躍するラリー&ドリフトドライバーの水原亜利沙選手。その走りは見る者の遠近感を狂わせるかのようなインパクトで、会場とSNSの両方を大いに沸かせた。

すでにBNR34仕様の受注も開始されており、「次はどんなモデルが登場するのか」と世界中から注目を集めるポケットバニー。自由な発想と確かな技術力を武器に進化を続ける三浦氏の次なる一手から、ますます目が離せない。

●取材協力:TRA京都 京都府久世郡久御山町佐山新開地95-2 TEL:0774-43-3242

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まるでR32スカイラインGT-RのチョロQを実車化したようだと、東京オートサロン2026で話題のクルマ。実はスズキの軽自動車ツインがベースで、ワンオフで製作されたボディパネルを装着している。数々のスポーツカーにワイドボディキットをプロデュースしてきたパンデム/ロケットバニーのノウハウを活かして生み出されたデフォルメマシン。アニメに出てくるクルマのようなキュートな姿にハートを射抜かれたギャラリー続出だ!

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