2.9L・V6ツインターボエンジンと、電気モーター、25.9kWhのバッテリーパックを搭載

アウディは先日、新型「A5」と「RS 5」をセダンとワゴンの2タイプで発表したが、かつて人気を集めた2ドアクーペの復活にも期待が集まっている。

公開されたCGでは、新型B10世代の力強いデザインランゲージをベースに、より引き締まった2ドアシルエットが描かれている。フロントエンドは、ハニカムグリルを中心に大型インテーク、シャープなマトリックスLEDヘッドライト、そしてベントと一体化したワイドフェンダーなど、RSモデルらしい意匠が踏襲されている。

アウディ RS5 2ドアクーペ 予想CG

A5のパフォーマンスモデルとなる「RS 5」は、アウディスポーツ史上初となる高性能PHEVモデルだ。

アウディ RS5 2ドアクーペ 予想CG

最も大きな違いはサイドビューだ。5ドアのRS5と比べてホイールベースは短く、ドアは長く、ルーフラインは後方に向かってよりドラマチックに傾斜する。クーペらしいプロポーションが強調されている。

リヤまわりでは、張り出したフェンダーがさらに強調され、ファストバック由来のテールデザインへと滑らかにつながる。現行RS5でも特徴的な大型ディフューザーや、ジェットエンジンを思わせる楕円形エキゾーストパイプも引き続き採用されるとみられる。

パワートレーンは基本的に現行モデルを踏襲する可能性が高い。2.9L・V6ツインターボエンジンに、トランスミッションに統合された電動モーター、そして25.9kWhのバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムだ。

このシステムは、BMW M3に対抗するだけでなく、4気筒エンジンへとダウンサイジングされたメルセデスAMG C63とは異なるアプローチを示すものともいえる。

駆動方式はクワトロ。電動トルクベクタリング機能を備えたリヤトランスアクスルを介して四輪に駆動力を配分する。システム総合出力は639ps(470kW)、最大トルクは825Nmに達する見込みだ。

一方で、車重の増加は避けられないテーマとなる。現行RS5セダンは約2355kg、アバントは約2370kgに達しており、2ドア化によってある程度の軽量化は期待できるものの、電動化の影響で従来世代よりも重くなる可能性が高い。

RS5の系譜は2010年のB8世代に遡る。この初代モデルは自然吸気4.2L・V8エンジンを搭載し、高回転まで一気に吹け上がるキャラクターが特徴だった。

2017年にはB9世代へと進化し、2.9L・V6ツインターボへとダウンサイジング。トルク性能が大幅に向上するとともに、クーペやカブリオレに加えて5ドアのスポーツバックも設定され、実用性の面でも選択肢が広がった。

そして最新のB10世代では、プラグインハイブリッド化とともにRS5アバントが初設定され、従来のRS4とRS5の役割を統合する形となっている。

では、2ドアクーペは復活するのか。もし実現すれば、生産終了となったTTやR8の空白を埋める存在となる可能性もある。