連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

オルタナティブを勧めることが難しい時代に

我々自動車メディアに関わる人間の役割は、もちろんメーカーとユーザーの橋渡しをすることにあるのだけれど、その在り方が急激に変化しつつある。メディアそのものがマガジンスタイルからSNSスタイルに移行したことで、情報の二極化が顕著になってきた。どういうことか。クルマの売れ行きが“良し悪し”ではなく“人気と話題性”だけで決まることが多くなって、一部のモデルに人気が集中してしまうという事態である。きっかけはコロナ禍における供給不足。発売が決まるととりあえず抑えておかねば買えないという状況が続いた結果、クルマの購買行動も変化し、メーカーもそれに見合った対応に迫られたというわけだ。裏を返すと、オルタナティブを強力に勧めることも難しい時代になっている。お目当てを探して雑誌をペラペラとめくっているうちに、まるで違うモデルに興味を持った、なんてことはもう期待薄だ。情報提供がコントロールされ、好みの情報しか受け入れない時代にあって、特にマイナーな輸入車ブランドの生き残る道は極めて険しくなってきた。

2026年3月第4週

2026年3月28日(土)

話題のシェアリングサービスで私も愛用するランデブー。その横浜ベースで「マセラティ MCプーラ チェロ」と「GT2ストラダーレ」を囲んでメンバーミーティングを開催。まだまだその魅力が知られていないモデルで、個人的にも今最も気になっている、というか自らのカーライフにぴったりな選択肢だと思っているだけに、解説にも熱が入った。

2026年3月29日(日)

鈴鹿サーキットでF1観戦。
鈴鹿サーキットでF1観戦。

新幹線で名古屋へ。ホンダがメディア関係者およそ70名を招いてのF1観戦ツアーを催行した。朝7時に名古屋駅をバスで出発。新名神鈴鹿パーキングエリアのETCゲートから出て鈴鹿へ。意外に混雑なく10時ごろにはサーキットホテルまで。もっとも帰りの方が大変で、表彰式までしっかり見て遊園地を抜け、ホテルの向こうへ出てみれば、白子駅へ向かうバスには長蛇の列。専用バスでの送迎がこれほどありがたいと思ったことはない。およそ3時間かかって名駅に着いてみれば駅周辺から人が溢れんばかりの大混雑。どうやら他のイベントも重なっていたらしい。新幹線で京都へ。

2026年3月30日(月)

「KYOTO スポーツカー&スーパーカー・ヘリテージ・ギャザリング&パレード」は4月26日(日)に開催予定。
「KYOTO スポーツカー&スーパーカー・ヘリテージ・ギャザリング&パレード」は4月26日(日)に開催予定。

主催するイベントの打ち合わせに朝から北野天満宮へ。4月26日(日)に開催する「KYOTO スポーツカー&スーパーカー・ヘリテージ・ギャザリング&パレード」。ちょうど10年前にランボルギーニミウラの50周年を祝うクラシックランボルギーニのイベントとして始まった。今では古今東西のスポーツカーやスーパーカーが集まる地域密着型イベントとして定着している。今年のテーマはもちろんミウラ60周年で、「ミウラ!カンレキ!」だ。見学無料なので皆さん、京都観光のついでにぜひお立ち寄りください。午後はご近所の平野神社で花見。桜の名所として知られ、60種類300本以上の桜が植っている。

2026年3月31日(火)

ボロネーゼソース作り。
ボロネーゼソース作り。

終日原稿執筆。久しぶりにボロネーゼソースを作る。ソフリットを無心に作れば、良い気分転換に。合挽肉を一度塊にしてしっかり焼き付けるのがポイントだ。

2026年4月1日(水)

「居酒屋大ちゃん」にて。
「居酒屋大ちゃん」にて。

終日原稿執筆。1年前に近所にオープンした肉居酒屋に行ってみれば大当たり。その名も「居酒屋大ちゃん」。牛や豚、鶏、魚とオールマイティで、希少部位も揃う。若いオーナーは寿司屋と有名牛肉店で修行を積んだ。ヘビロテ決定。

2026年4月2日(木)

スポーツカーとレーシングは表裏一体。
スポーツカーとレーシングは表裏一体。

大阪の有名ディーラーさんで新入社員研修の講師を務める。営業やメカニック、受付など職種はさまざまで、クルマ好きとは限らないけれど、プレミアムブランドを通じてユーザーと接する彼らの“その先の世界”を紹介することができたように思う。午後からランボルギーニ・クラブ・ジャパンの幹部会に非公式オブザーバーとして参加。ついでに宴会にも合流。大阪泊。

2026年4月3日(金)

MINI エースマンSE
MINI エースマンSE

早朝から飛行機で東京へ。JALだったが少し遅れて羽田に到着。最近、時間通りにつくことのほうが稀か。テスラの発表会には間に合わず、そのまま台場のロケ地へ。ロケ終了後、「MINI エースマンSE」を引き取って京都へ走る。バッテリー容量が60kWh弱で、航続可能距離のカタログ値も400kmちょいだから、複数回充電を覚悟しての出発となった。果たして到着は深夜に。電費が6.5km/kWと、まだしも良いのが救い。

2026 3/28〜2026 4/2

走行距離 約500km 試乗車数 2台

2025 11/1〜2026 4/2 累計

連載期間中走行距離 約2万7200km 試乗車台数 112台

マセラティ GT2ストラダーレ

パスタとイベントと知人のクルマとマセラティでイタリア三昧【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.20】

スーパーカー界の重鎮、モータージャーナリスト西川淳。この連載は、昨年還暦を迎えた氏が、日々どんなクルマに乗って、何を感じたのか徒然なるままに語るものである。果たして今週はどこで何をして過ごしたのか?

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

「マセラティ MCプーラ チェロ」と「GT2ストラダーレ」。ランデブーにて。
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.04.11

クルマは話題性ではなく“良し悪し”で決めるのが本来の姿【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.21】

マセラティ GT2ストラダーレ
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.04.04

パスタとイベントと知人のクルマとマセラティでイタリア三昧【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.20】

常磐ホテルのエントランスで「ランボルギーニ 400GT」と「カウンタック LP400」の記念撮影
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.03.28

今週も胸踊るイベントが多数、それに付随する思い出も蘇る【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.19】