Lotus Emira Turbo
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Alpine A110S
希少種となったICEミッドシップスポーツ




2021年、ロータスは当時「最後の内燃機関(ICE)モデル」を謳ったミッドシップライトウェイトスポーツ「エミーラ」を投入した。AMG製2.0リッター直列4気筒ターボの「エミーラ ターボ」とトヨタ製3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーを搭載する「エミーラ V6」をラインナップする。
そのエミーラのライバルとして今回ピックアップしたのは、2017年にアルピーヌ製スポーツカーとして40年ぶりに復活を果たした「A110」だ。本稿では「エミーラ ターボ」と、2019年からラインナップに追加された高性能仕様「A110S」のICE搭載ミッドシップスポーツ2台を比較する。
ロータスのラインナップにおいて今や最小サイズのエミーラだが、A110Sはさらにコンパクトなボディサイズを持つ。全長は207mm、全幅は95mm、ホイールベースは155mmもA110Sが短く、車両重量は336kgも軽い。全高はエミーラが25mm低く、ロー&ワイドなプロポーションによって、より存在感のあるスタンスを演出する。
ロータス エミーラ ターボ
ボディサイズ=全長4412mm×全幅1895mm×全高1225mm
ホイールベース=2575mm
車両重量=1446kg
タイヤサイズ=245/35R20(前)、295/30R20(後)
アルピーヌ A110S
ボディサイズ=全長4205mm×全幅1800mm×全高1250mm
ホイールベース=2420mm
車両重量=1110kg
タイヤサイズ=215/40R18(前)、245/40R18(後)
卓越した軽さがもたらすアドバンテージ




エミーラ ターボが搭載するAMG製2.0リッター直列4気筒ターボは、最高出力365PSを発揮。対するA110Sの1.8リッター直列4気筒ターボは、ベースモデルから出力が48PS引き上げられて最高出力300PSというスペックを誇る。パワーやトルクではエミーラ ターボがA110Sを凌駕するが、1.1tという軽さを活かしたA110Sが、0-100km/h加速では0.2秒上まわって見せた。
ロータス エミーラ ターボ
エンジン形式=直列4気筒ターボ
排気量=1991cc
最高出力=365PS/7200rpm
最大トルク=430Nm/3000〜5500rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=275km/h
0-100km/h加速=4.4秒
アルピーヌ A110S
エンジン形式=直列4気筒ターボ
排気量=1798cc
最高出力=300PS/6300rpm
最大トルク=340Nm/2400rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=260km/h
0-100km/h加速=4.2秒
エミーラの生産継続を決めたロータス




エミーラのコクピットは、12.3インチメータースクリーン、センターコンソールに10.25インチセンタースクリーンを配置。A110Sはクラシカルな丸型メーターナセルを備え、インストゥルメントパネルには、コンパクトな7インチマルチファンクションタッチスクリーンがレイアウトされる。
2025年11月、ラインナップの電動化を推し進めるアルピーヌは、A110シリーズの生産を2026年半ばを持って終了すると発表し、2026年3月31日には日本国内での受注も打ち切られた。後継モデルは「ルノー 5 ターボ3E」とプラットフォームを共有した、軽量BEVスポーツとなる見込みだ。
当初、ロータスもラインナップのフル電動化をアナウンスしていたが、先ごろ経営方針の軌道修正を発表。2026年に生産終了予定だったエミーラは英国での生産継続が決定した。現時点で詳細は明らかになっていないものの、間もなくアップデート仕様が発表されるという。
1000万円台という、輸入スポーツカーとしては比較的現実的な価格帯を実現していたA110シリーズ。エミーラほどの出力を持たないものの、軽量ボディが生み出す軽快で一体感のある走りと、アイコニックなスタイリングを備えたミッドシップスポーツは、まさに唯一無二の存在だった。その魅力を残したまま歴史の幕を閉じてしまうのは惜しまれてならない。
現在A110を手に入れるには中古車市場に目を向けるしかないが、ロータスがICEスポーツの存続へと舵を切ったように、アルピーヌにも再び方針転換の可能性が訪れることに期待したい。
車両本体価格
ロータス エミーラ ターボ 1761万5400万円
アルピーヌ A110S 1210万円

