ロータスの新章を予告する「セオリー1」

ロータスが、グッドウッドにおいて一般公開した「セオリー1」は、ロータスが考える未来のスーパースポーツを予告している。
ロータスが、グッドウッドにおいて一般公開した「セオリー1」は、ロータスが考える未来のスーパースポーツを予告している。

大盛況に終わった2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、ロータスは多岐にわたる展示やデモンストレーションランを実施。その中でも目玉となったのが、インテリジェントパフォーマンスカーとして製作された、フル電動コンセプトカー「セオリー1(Theory 1)」だった。

ロータス・グループのデザイン担当副社長を務めるベン・ペインは、セオリー1について、次のように説明を加えた。

「セオリー1はロータスの次章を象徴するモデルであり、グッドウッドにおいて披露できたことを大変嬉しく思っています。このコンセプトカーは、ロータスが77年の歴史で築いてきた経験をベースに、ハイパフォーマンスカーのドライブ体験を押し広げるべく製作されました。私たちはデジタルとアナログが調和し、機能する未来のクルマでも、妥協はしたくないと考えています」

今回、ロータスのモータースポーツ活動を行う「チーム・ロータス」が復活。エキシージ以来となるワンメイクレーシングカー「エミーラ カップ」も初公開された。エミーラ カップは市販仕様のエミーラをベースに開発され、初心者からベテランまでを網羅する、ワンメイクレースシリーズ「ロータス・カップ」の開催を計画しているという。

F1参戦75周年を記念した展示を実施

ロータスのF1参戦75周年を記念し、ジム・クラークの「ロータス タイプ33」と、アイルトン・セナの「ロータス 97T」が展示された。
ロータスのF1参戦75周年を記念し、ジム・クラークの「ロータス タイプ33」と、アイルトン・セナの「ロータス 97T」が展示された。

今回のグッドウッドでは、ロータスのF1参戦75周年トリビュート企画を実施。1965年にジム・クラークが F1 タイトルを獲得した「ロータス タイプ33」と、アイルトン・セナがF1で初優勝を果たした「ロータス 97T」が展示された。クラシック・チーム・ロータスのマネージングディレクターを務めるクライブ・チャップマン、かつてアイルトン・セナのナンバーワンメカニックも務めたクリス・ディナージュによるトークセッションも行われている。

トークセッションに参加したクライブ・チャップマンは、チーム・ロータスと2人の偉大なレーシングドライバーについて、次のようにコメントした。

 「今年はアイルトン・セナがチーム・ロータスと共にポルトガルGPでF1初優勝を飾った1985年から40周年のアニバーサリーイヤーです。チームとドライバーにとって、大きな転換点となった記念すべき勝利でした。また、ジム・クラークがF1、インディ500、タスマン・シリーズ、F2を制した無敵の年からは60年という年月を数えています。セナとクラークという情熱を持った希代の才能が、チーム・ロータスを偉業へと導いたのです」

現行ラインナップのエヴァイヤ、エメヤ、エレトレ、エミーラは、終日ダイナミックヒルランに参加。ロータス・ブースでは、モータージャーナリスト兼プレゼンターのナターシャ・バードが、レーシングドライバーをはじめとする豪華なゲストを招いて、ロータスに関するQ&Aセッションも行っている。

「チーム・ロータス」の復活を動画でチェック!

ロータス・ブースでは、写真のセオリー 1などの車両に加えて、映像を含めた様々な展示を行う。また、イタリア出身のデザイナー、ファビオ・ノヴェンブレとのコラボレーションが実施される。

新デザインマニフェスト「ロータス・セオリー」をミラノ・デザインウィーク2025で披露「エスプリ S1なども展示」

ロータスは、2025年4月8〜13日にイタリア・ミラノで開催される世界最大のデザインイベント「ミラノ・デザインウィーク2025」に出展する。今回、『ロータス・セオリー(The Lotus Theory)』と銘打ち、様々な展示やトークイベントなどを行う。会場にはデビュー50周年を迎えた「エスプリ S1」なども展示される予定だ。