ストリートトラッカーの立役者!

 90年代後半から2000年代にかけて一世を風靡した「ストリートトラッカー」。このムーブメントをリアルで体験した人は40代〜のオジサンだろう。ダートラマシンをベースに“スカチューン”や“ロンスイ”などのカスタムを施したマシンは機能性や乗りやすさなどを求めるのではなく、ファッション性のある『乗り物(ビークル)』として扱われることも多かった。

1987年に登場したTW200。’98年に丸型ライト&小型ウインカーのE型が発売。’02年からは排気量をアップしたTW225となり’07年まで生産された。なお海外では125㏄版も存在する。

一時は下火となったストリートトラッカーも四半世紀が経とうとする今、人気が再燃(?)したのか、街中を走っている姿もチラホラ見かけるようになった。ただ、フルノーマル車は希少なのか、大体がどこかしら改造されたライトなカスタム車が多い印象だ。

「手軽に、オシャレに」がモットー!

ホイールカバーは日本の意匠権や海外のDesign Patentを取得している

このTW225(デモ車)でまず目に入るのが「ホイールカバー(キャップ)」だ。スポーツタイプの自転車のほか、バイクならクルーザー系やカブ系などのカスタム車でも見かけることもあるが、本来はスポークリムの足元に“キャンバス”を追加し、塗装やピンストが追加されるとインパクトは絶大!

軽快なハンドル周りを実現!

元々短いハンドルバーをさらに左右52㎜カットしてショートに。デイトナ製NANO2スピードメーターやトグルスイッチ、フォークマウントの小型ミラーによってシンプルなハンドル周りとなっている。
カラバリが豊富な「MAX GRIP」。別パターンではグリップが溶けたようなペイントを施してポップに味付け!

フロント周りではBMXライクなショートハンドルに「ゼッケンプレート」を追加して“ダートラ”の雰囲気を演出。コックピット周りをすっきりさせるために定番のバーエンドミラーではなく、オリジナルステーを用いてフロントフォークにミラーをセットしているのも見どころだ。さらに無骨な「フロントフォークカバー」も良いアクセントになっている。

リヤ周りでは15cmロングスイングアームをセットして車体を延長しつつ、フォークを突き出して前下がりにすることで前後のバランスを調整。リヤショックは2段階でマウントできる設計となっている。

大物から細部までこだわりが凝縮!

タックロールシートやスラッシュカットマフラーといったオリジナルパーツによってカスタム感を与えており、細かな箇所ではシート下にボックスを配置して小型バッテリー(5LBS)やレギュレーターといった電装部品を収めることで“スカッ”とした空間を実現。

その後方にはお馴染みのマッドガードを備えているが、カーボン材を使用し、リヤショック周りも覆う立体的な構造としているのに注目だ。

黄色味のあるホワイト系フレームでビンテージ感のある装いに。オリジナルのタンデムバーやリヤフェンダーレスキットなどを装着している。

この“TO BE・・・”オリジナルパーツに関しては、いずれもボルトオン及びタイラップオンで取り付け可能となっている。ペイントやステッカーなどで自分流にアレンジして、個性的な「ファッションコミューター」を完成させてみてはいかがだろう。

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