チューンドFD3Sの強い味方か⁉
6速シーケンシャルトランスミッション

エンジン、フットワーク、ボディと、つねに最良・最速を目指すアップデートを重ね、筑波スーパーバトルに挑み続ける藤田エンジニアリングのFD3S RX-7『アフラックスGT3』。エアコン&ナビ付きでありながら、筑波58秒台を誇る車両だ(2023年6月時点)。


OS技研のOS-FR6(プロトモデル)をテスト中で、2023年4月の岡山国際レブスピードミーティングにも持ち込まれた。OS-FR6は600psオーバーのチューンドFRをターゲットに開発が進むシーケンシャルドグミッションだ。

「7速モデルのOS-FR7を使用していましたが、500psオーバーのアタックユースでは強度に不安があり、OS-FR6のプロトモデルを投入しました。

5速直結にオーバードライブを加えた6速モデルなのでサーキットからストリートまでカバーできますし、トランスミッションの強度の不安が払拭されれば600psだって狙っていける。チューンドFDの可能性を大きく広げられるかどうかに関わるキーアイテムです」(藤田エンジニアリング 藤田儀晴代表)

なお、その日はマイナートラブルが発生したため、テスト中止となってしまったが、事前にセントラルサーキットで走らせていた阪口良平によると「素早いシフトワークはもちろん、クロス化されたギア比でパワーバンドを外さない。レーシングカーのシーケンシャルミッションほど硬くなく、ほどよい手応えでスムーズにシフトできます」とのこと。

なお、藤田代表はOS-FR6によって不安要素が解消されたと判断。アタックシーズンに向けて新たなポート形状のテストをスタートさせ、ハイオク仕様での600psを狙っていく。

OS-FR7、OS-FR5とリリースされてきたシーケンシャルミッションシリーズに加わるFR6。プロトモデルといってもシステム自体は完成されていて、FR5で進められているアップデート(ギアの表面処理改良)の検証結果待ちだった。

「切削後に熱処理を加えて仕上げられるギアが、その際に焼き歪みが生じて円に見えても実際は変形している。目視でわからない変形でも歯当たりの悪さによる対応馬力低下やギアノイズ発生といった部分につながるため、OS-FR5は焼き歪みを緩和して面粗度を向上させる研磨処理追加のアップデートを検証中。

そのため、システム的には完成しているOS-FR6もOS-FR5のアップデート効果を投入すべく、リリース待機となっています。OS-FR5のアップデートモデルを搭載した車両がFDJ2に近日参戦するため、走行後に分解チェックして問題なければOS-FR6も正式リリースとなる予定です」(OS技研 何森行治社長)

OSのシーケンシャルミッションにはオプションパーツにFD3S用ベルハウジングが用意されている。ダイレクトレリーズなどの関係でボルトオンとはいかないが、小加工でシーケンシャル化を果たせる注目ミッションだ
タイムアタックオンリーなら800ps&80㎏-m対応でD1やフォーミュラDといったドリフトシーンから支持を集めているOS-FR5もありだが、ストリートユースも考えるとオーバードライブが必要。チューンドFDの懐深さを引き出すために藤田エンジニアリングはOS-FR6を選択した
トランスミッション強度も考慮して450〜500psでセッティングされることが多い13B-REW。タービンやポート形状の進化で、さらなるパフォーマンスアップが図れる環境にあるため、600ps対応のOS-FR6は待望の存在でもある。

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