愛機の個性を追求するマニアックな魅せ技が続々!

富士スピードウェイで行なわれる祭典『FUJI 86/BRZスタイル』。今年は7月14日に開催され、最新モデル『アプライドD』の発表も含めて、86/BRZ乗りの注目を集めた。WEB OPTIONではイベント広場で催された「愛車自慢駐車場」での取材を実施。見どころ満載のマシンをピックアップしてお届けしよう。

圧巻のクロスオーバースタイル

元々はスポーツカーらしい精悍さを楽しむために、19インチ装着の極低仕様でスピード感を打ち出していたという“ゼク親方”さん。しかし、東京オートサロンでクスコが披露したクロスオーバースタイルのGR86を見て方向転換。リフトアップ&オフ系タイヤが放つワイルドさに魅了され、180度真逆のスタイルに躊躇することなく舵を切ったのだ。

アーティシャンスピリッツのオーバーフェンダーに、純正比40mmアップの大胆アレンジを敢行。市販品では20mmアップが限界だったため、40mmのリフトアップスペーサーをワンオフで製作。車高調から純正に戻した足回りのアッパーマウント上部にセットする形でボディを持ち上げている。ブロックが際立つオフ系タイヤで決めたかったが、外径やホイールサイズの兼ね合いで215/70R16のATタイヤをマッチングしている。

110mmの超ディープリムで魅せる!

初の愛車に迎え入れたBRZを少しずつイジっていくうちに、低さとリムツラでワイド&ローを打ち出すスタンスに自然と向かっていったという“さわ”さん。白×黒のモノトーンスタイルでシンプル&クリーンに仕上げつつ、スポーツカーらしい躍動感をスワンネック仕様のGTウイングで際立たせた。

そして、最大の魅せ場となる足元には、1ピースでありながら110mmものリム深度を誇る326パワーのヤバキングゴーストをチョイス。ボディカラーとリンクしたホワイトディスクを選んだことにより、リム深さやツラ加減を際立てるカラー効果も見逃せない。

D1マシンをモチーフに痛車を融合

痛車で楽しんでいたヴィッツから86に乗り替えた“ムウ!!”さんは、スポーツ×痛車のハイブリッドカスタムでアプローチ。エッジの効いたデザインやダクトワークでスピード感のあるスタイリングに導くエアロパーツを吟味しつつ、ウインドウ越しに見えるインテリアもロールケージやバケットシートでブラッシュアップした。

そうしたスタイリングやキャンディレッドの足元に合わせてオーダーしたのは、スマホゲームの『アズールレーン』で人気を誇る“グラーフ・ツェッペリン”をあしらったD1マシン風ラッピング。キャラクター部分はインクジェット出力の一枚貼りだが、メーカーロゴなどの文字部分は曲面で生じるズレを抑制するため重ね張りされた拘りの仕上げだ。

ラリーテイストで放つ公道最速オーラ

「公道最速はラリーカー」という拘りのもと、派手なスタイルで目を惹くレプリカではなく、大好きなホワイト基軸でのオリジナルアレンジを加えたのが“SCsテス”さんのBRZだ。スピード感を発揮するダクト処理や大型ウイングもポイントだが、注目すべきはラリーテイストを高めているルーフベンチレーター。なんと、ルーフにセットするだけでなくベンチレーターを備えたスバル車から開閉部を移植し、機能美パーツに昇華させているのだ。

また、心臓部にはトラストのボルトオンターボキットを与え、327ps&37.1kgmを発揮。見た目と中身をしっかりと鍛え上げた、ストリート最速スタイルを打ち出している。

Part.2へ続く
●取材イベント:FUJI 86/BRZ STYLE 2024

「20代の若きオーナーが集結!」86&BRZオーナー白書・北陸カスタムカーショー2024編Part.1

「若さ大爆発の86&BRZオーナー白書」北陸カスタムカーショー2024編Part.2