前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2026年9月21日〜27日に発表されたニュースを紹介する。

1946年の記憶を、色とディテールで現代へ

ピアッジオグループジャパンは、ベスパの誕生80周年を記念した特別仕様車「ベスパ プリマベーラ80th」を発表し、2026年9月25日から全国のベスパ正規販売店で受注を開始した。メーカー希望小売価格は63万2500円(税込)。国内への入荷台数は30台で、出荷は2026年11月に始まる予定だ。ブランドの歩みを映した専用カラーと装備を採用し、節目の年を彩る。

今回のモデルは、すでに完売した「GTS 80th」と「スプリント80th」に続く、80周年記念シリーズの第3弾。ベースとなるプリマベーラは1968年に誕生し、半世紀以上にわたって受け継がれてきたモデルだ。記念車では、歴代ベスパの意匠を現代的に取り入れ、日常の移動を担うスクーターにブランドの歴史を重ねている。

ベスパの起点は、1946年4月23日の特許出願にある。戦後の復興へと向かうイタリアで生まれたスクーターは、その後、移動手段としてだけでなく、自由やイタリアンスタイルを象徴する存在となった。今回の特別仕様車は、その出発点をカラーリングや細部の造形から振り返る一台といえる。

最も目を引くのは、専用ボディカラー「ヴェルデ80th」だ。1946年の春を思わせるパステルグリーンは、歴史的な資料から見つかった初期のカラーコードに由来する。ベスパが誕生した1940年代につながる色を用いることで、初期モデルの雰囲気を今の車体に落とし込んだ。単に懐かしい色を選ぶのではなく、ブランドの記録に基づいて原点を表現している。

仕上げにも工夫を凝らした。光沢のあるボディに対し、ミラーやレッグシールドのモール、グラブレール、ハンドルバースイッチカバー、フロントサスペンションのリンケージカバーなどは、同系色の艶消し仕上げを採用。色をそろえながら質感に差をつけ、車体全体に統一感と奥行きを与えている。

さらに、ステッチを施したシート、足元のラバーインサート、グリップラバーにはダークグリーンを配した。淡い車体色を濃い緑が引き締める構成で、乗り手が触れる部分まで配色を統一。各部品を個別に飾るだけでなく、スクーター全体で記念モデルの世界観をつくっている。

専用ホイールの着想源は、1946年製の初代「ベスパ98」。スチール板を打ち抜いたような、中央が閉じたクラシカルなデザインが特徴だ。ボディと同じヴェルデ80thで塗装し、リムの縁には「Est. 1946」の文字を刻んだ。ダイヤモンドカット加工による輝きも加わり、足回りにも特別感を持たせている。

プリマベーラ80thならではの意匠として、車体左側には冷却グリルが復活した。フロントシールドにはVespaロゴと並んで「80th」の記念プレートを配置。グローブボックスのふたにも、誕生年と80周年を示す専用バッジを取り付け、外観の随所にアニバーサリーモデルの証しをちりばめた。

エンジンは排気量174ccの空冷4ストローク単気筒SOHC3バルブで、電子制御式燃料噴射システムを採用する。最高出力は14.8HP/8000rpm、最大トルクは13.7Nm/6000rpm。無段階オートマチックのCVTを組み合わせ、フロントにはABS付きディスクブレーキを備える。

車体は全長1870mm、全幅735mm、シート高790mmで、重量は132kg。燃料タンク容量は7.5リットルとなる。歴史を感じさせる装いに現代の機構を組み合わせたプリマベーラ80thは、世界で愛されるベスパの原点を日々の移動の中で楽しめる特別仕様車だ。

漫画がテーマの「NMAX」がMotoGP日本GPに登場|限定グッズも販売

ヤマハ発動機は、10月2〜4日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されるMotoGP日本グランプリで、日本の漫画をテーマにした特別仕様の「NMAX」をパドックスクーターとして使用する。グラフィックはプロダクトデザイン部の新入社員が担当。モータースポーツを人材育成の場として活用し、若手デザイナーが発想や表現力に挑む機会とする。世界で親しまれる漫画とグローバルモデルのNMAXを組み合わせ、SNSを通じて日本GPの魅力を発信する。会場のヤマハファンブース物販コーナーでは、同グラフィックを使った限定グッズも販売。漫画風のライダーやカタカナ表現を取り入れたTシャツ、マフラータオル、ハットなどを展開する。税込5000円の購入ごとに、全14種とシークレット1種のオリジナルトレカを1枚進呈。ワイズギア公式LINEの友だち登録でも1枚贈る。特典は在庫がなくなり次第終了し、観戦の楽しみをグッズでも広げる。

デイトナ、CBR400R FOUR E-Clutch用エンジンプロテクター2種を発売

デイトナは9月18日、2026年モデルの「CBR400R FOUR E-Clutch」用エンジンプロテクターを発売した。転倒時の車体へのダメージ軽減を目的とする製品で、標準タイプと「ストリームライン」の2種類を用意する。標準タイプは樹脂製パッドとアルミベースを一体化し、強度を確保。衝撃を受け流すことで、クランクケースの割れなどの損傷を抑える。車種専用のボルトオン設計を採用し、シンプルな形状と黒一色の仕上げで車体の印象になじませた。価格は税込1万4300円。一方、ストリームラインは流線形の樹脂製パッドとアルミプレートを組み合わせ、保護機能とドレスアップ効果の両立を図る。価格は税込1万6280円。別売りのデザインパネルで色を変更でき、レッド、ブルー、ゴールド、グリーン、シルバー、ブラックの全6色を展開する。パネルには「DAYTONA」のロゴを配し、車体色に合わせて選べる。価格は税込3300円。

「KATANA Meeting 2026」グッズを再販|10月11日に一部企画も実施

スズキ二輪は、荒天で中止となった「KATANA Meeting 2026」のオリジナルグッズを再販し、一部企画を別イベントで実施すると発表した。通販サイト「S-MALL」での受注期間は9月28日午前11時から10月8日午前11時まで。発送は10月中旬を予定する。商品はTシャツ3500円、フェイスタオル2000円、サコッシュ1000円で、いずれも税込。Tシャツは白と黒の2色、M・L・XLの3サイズを用意する。送料は税込770円で、税込7700円以上の購入で無料。商品は数量限定となる。また、10月11日開催予定の「GSX-S/R Meeting 2026」会場にKATANAミーティングコーナーを設置。グッズ販売に加え、メッセージボードの設置やステッカー配布を行う。災害義援金も受け付け、協力者には数量限定のオリジナル缶バッジキーホルダーを贈る。詳細は特設サイトやスズキの国内二輪公式Xで案内する。

京都・嵐山で約20kmのロング試乗|10月24、25日に「RIDE MARKET」開催

バイカーズパラダイスはレオタニモトとの共催で、10月24、25日に京都の嵐山―高雄パークウエイで「嵐山 RIDE MARKET」を開催する。目玉は、先導車付きで往復約20kmを約30分かけて走るロング試乗。高雄大駐車場を出発し、小倉山駐車場で折り返すコースで、ツーリングに近い環境の中、乗り味やハンドリングを確かめられる。ハーレーダビッドソン、トライアンフ、ドゥカティなど約15ブランド、30台の試乗車を予定する。試乗は1回1500円で、10月1日からGoogleフォームで事前予約を受け付ける。会場では車両展示のほか、バイク用品やアパレルの販売、フリーマーケット、キッチンカー、DJによる音楽企画なども予定。走る楽しさと買い物や食事を満喫できる場を目指す。開催時間は両日とも午前10時から午後4時。入場無料だが、パークウエイ通行料は別途必要となる。試乗車種の詳細は公式インスタグラムで順次発表する。

世界15万人が参加「One Ride 2026」 ロイヤルエンフィールドがユキヒョウ保護を支援

ロイヤルエンフィールドは9月20日、ライディングイベント「One Ride 2026」を実施した。世界66カ国、1400以上の都市で1600以上のイベントが開かれ、15万人以上のライダーが参加。2011年の発足以来、同ブランドのグローバル活動として最大規模となった。創業125周年を迎えた今回は、参加者数に連動したユキヒョウ保護支援を掲げ、ライダー1人につき寄付を行うことを約束。ユキヒョウと、その生息地であるヒマラヤ高山の保全につなげる。アジア太平洋地域では過去最多となる約1万2000人が参加し、日本でも約1600人が各地を走った。初心者からベテランまで幅広いライダーが集まり、愛車を通じて交流を深めた。10月23日の「世界ユキヒョウの日」には、世界各地の走行をまとめた公式映像を初公開し、寄付総額も発表する予定。国境や文化を越えて走る喜びを共有する活動を、ヒマラヤの生態系を守る支援へと広げる。

BLDB、9ccのVツインエンジン模型に金属製台座セットを追加

金属模型専門オンラインストア「BLDB」は9月22日、CISONの実働エンジン模型「FG-VT9」に金属製台座付きセットを追加したと発表した。シルバーとブラックの2色を展開し、公式ストアで販売する。本体は排気量9ccの空冷4ストローク、45度V型2気筒エンジン。組み立て済みで、V字に開くシリンダーや空冷フィン、フライホイールなどの造形を間近で観察できる。先に発表した木製ベース仕様とエンジン性能は共通で、今回の追加により、飾る場所の雰囲気に合わせて台座の素材を選べるようになった。セットには電動ドリル用スターター、スパークプラグ、点火装置、排気管などが付属する。ガソリンと指定オイルの混合燃料を使って運転できるが、燃料や工具、点火用電源などの準備が必要だ。運転時には換気や本体の固定、排気方向、燃料管理に注意し、付属説明書に従って使用する。鑑賞と実働機構の観察を楽しみたい模型愛好家に向けた製品だ。

写真1枚でバイクの買取相場を確認|バイクパッションがAI画像査定を開始

バイク買取・販売店「バイクパッション」を運営するパッションは9月22日、写真1枚から買取相場を提示する「バイクAI画像査定」の提供を開始した。写真をアップロードすると、AIが車体を解析し、同社によると5〜10秒で結果を表示する。会員登録や電話番号などの個人情報の入力は不要で、売却を決める前でも手軽に愛車の価値を確認できる。査定には、業者間オークションの過去10年超、約200万件の取引データを活用。買取業者などが指標とする相場に基づいて金額を提示する。2024年から提供する「選択式自動査定」では、年式や車両の状態、カラーなどを選ぶことで、より詳細な査定額を算出できる。過去10年間の相場推移グラフも閲覧でき、売却時期を検討する材料になる。同社は写真から細かな傷やサビを読み取り、実車査定に近い精度を目指す「Version 2」も開発中。取引データとAI技術を組み合わせ、査定サービスの向上を図る。

バイク王が豊川の秋FESに協賛|10月4日は「ずま」のライブも

バイク王&カンパニーは、10月3、4日に愛知県豊川市のイオンモール豊川で開催される「バイカーズパラダイス秋FES 2026」に協賛し、4日に出展する。公式アンバサダーのずま(虹色侍)が午後2時30分から3時15分まで登場し、トークを交えながら新CMソングを含む5曲程度を披露する予定だ。会員限定の三角くじを午前10時から午後6時まで実施。会場で新規登録した人と会員証を提示した既存会員が参加でき、当選者には先着100人までQUOカード1000円分を贈る。参加は1人1回で、景品がなくなり次第終了する。イベントではバイクの展示や用品販売、電動キッズバイク体験、音楽ライブなどを予定。親子を含む幅広い世代にバイクの魅力を伝える。開催時間は両日とも午前10時から午後6時。2階セントラルパーク特設エリアは1日税込500円で、中学生以下は無料。1階サウスコートと屋外エリアは無料で、買い物の合間にも楽しめる。

ドゥカティ大阪ノース、10月10日に移転オープン|国内最大級の店舗へ

ドゥカティジャパンは、光岡自動車が運営する「ドゥカティ大阪ノース」を移転・拡張し、10月10日午後1時にグランドオープンすると発表した。新店舗は大阪府箕面市萱野4丁目3―16に位置し、延床面積は900平方メートル超。国内最大級のドゥカティストアとして、車両販売からアフターサービスまで対応する。244平方メートルのショールーム、134平方メートルのサービスピット、224平方メートルのバイク保管スペースを備え、顧客増加に伴う需要拡大に応える。店舗コンセプト「CI-Level2」を国内で初めて採用。ラウンジやグラフィックアートエリアを設け、ブランドの世界観を体感できる空間に仕上げる。外観は周辺景観に配慮した白基調のデザインとし、日本初導入のロゴボックスサインを設置する。営業時間は午前10時から午後6時。定休日は毎週火曜日と第2・第3水曜日。四半世紀にわたる販売実績を土台に、サービスの充実を図る。