高級感を引き立てるクロームメッキ!

バイク界において『メッキ』は高級の証! キラッと輝くパーツはラグジュアリーの象徴であり、主にドレスアップパーツの主役にもなっている。そんなメッキアイテムだけど、近年はマット系カラーのトレンドだったり、製作費の兼ね合い(!?)で純正採用は減少傾向にあるけれど、それだけに憧れている人も多いのでは?

こちらは廃盤となって10年が経っても根強い人気を誇るドラッグスター250。エンジン周りや灯火類のカバーなど各部にメッキが多用されてゴージャスな雰囲気だ。

一方で、メッキがヤレてくるとみすぼらしく感じてしまうことも・・・・・・。メッキコーティングの種類や仕上げによって異なるが、経年劣化や飛び石などの小傷からサビが進行する可能性な否めない。できる限り綺麗な状態をキープして愛車を煌びやかにしておきたいものだ。そんな時に役立つのが専用のケミカルだろう! ここでは、二輪四輪業界で老舗の「メッキ工房NAKARAI(ナカライ)」が発売している“3種のキング”を実際に使用してみたのでレポートしよう。

メッキが蘇る、3種類のケミカルを用意!

メッキ工房NAKARAIのケミカルは3種をラインナップ。一つ目がメッキに生じたサビだけを効率的に取り除く「サビトリキング」、二つ目はクロームメッキ表面に磨きキズが付きにくい超微粒子のコンパウンド「ミガキング」、そして三つ目が、メッキ表面にガラス膜を作って保護する「メッキング」の3種類となっている。

01:サビトリキング【あっというまにサビが消えた!?】

まずはサビトリキングを使ってみた。数あるメッキの中でもクロームメッキ(クロムメッキ/Cr)は硬くてキズがつきにくく光沢感もあり、バイクや車のパーツで多く使われている。一見すると同じ仕上がりに見えても、純正や高価な社外パーツならそのクオリティは高いと言えるだろう。

液をたっぷり使うサビトリキングは内容量140gの通常版(2280円)ほかに、260gの“デカキング(写真/2980円)”もあり。サビをたくさん落としたい人はこちらをどうぞ!

それでは作業開始! あらかじめパーツの埃や汚れを拭き取っておこう。写真はマフラーのステンレスカバー部分。カシメボルトを中心にサビが際立っている。まずはボトルを30回ほど振って馴染ませたら付属の専用クロスにたっぷりと液をつけよう。ドバっとつけて構わない。クリーム色の液はペースト状にドロっとしているけれど、思ったよりも垂れやすいので要注意!

作業時は手荒れなどを防ぐためグローブの着用を推奨。

あとはサビの部分をなでるようにやさしくふきあげていく。1分ほどゴシゴシ擦ると、薄く伸ばされた液に混じってサビが浮いてきたように見える!? 別の布生地で軽く拭いてみたところ、リベット周りのサビがあきらかに薄くなっていた!

サビトリキングはメッキ部分には作用せず、サビだけを取り除く特殊な研磨剤を配合しているため、浸食されていない箇所には影響を与えないのが嬉しいところだ。

他にもバッグミラーのハウジング部分も全体的に点サビが発生していたので試してみた。こちらはちょっとサビが落ちにくかったが、5分ほどかけてしっかり施行すると……ご覧の通り見違えてしまった。

同じ程度にヤレていた左右対のミラーに施工。

ミラーは目につきやすい部分だけにサビていると一気に“中古感”が出てしまいがち。新品同様とまではいかなかったが、光沢があって気恥ずかしさはない。

メッキが剥がれると復活は厳しい!

サビ取り効果がハンパないサビトリキングだけど、すでにメッキが浮き上がって剥がれかけていたり、メッキ自体が残っていなければ効果は得られない。その場合は再メッキでしか復活できないので早めの対処が望ましい。

スクーター用エンジンハンガーの一部。メッキだけでなく素材まで傷ついており、サビを取るだけでは元には戻らない。

なお、メッキ工房NAKARAIではメッキ加工も行っているので気になる人は問い合わせてみよう。ビッカビカのマシンに仕上げることができるぞ。

こちらは過去に三栄が発行していた「モトライダーForce」の企画で製作されたXR400モタード(ND08)。メッキ工房NAKARAIによるメッキが施され、メタルパーツだけでなく樹脂部分まで煌びやかに!

02:ミガキング【小傷やくすみが消えてクッキリと】

お次は「ミガキング」を試してみた。これは名前が示す通り、クロームメッキ用の超微粒子コンパウンドだ。絶妙な配合らしく、メッキ表面を傷つけずに汚れやくすみを落とすのに効果的。

ミガキング(180ml/2780円)

こちらも専用のクロス(史上”最鏡”クロス)が付属しており、サビトリキングとは違って薄手の白い生地となっている。肌触りは非常に滑らかで、なんとなくシルクを彷彿とさせる柔らかさ! 繊維自体、一般的なメガネ拭きの100倍以上というきめ細やかさで、メッキ表面の細かな凹凸に入り込んだ汚れを剝がし取りやすいそうだ。

史上”最鏡”クロスは高級感のある質感だ。メッキ部分以外には液が付着しないよう、念のため養生テープを貼って作業を行った(※写真のケミカルはメッキング)。

ボトルをよく振ってからクロスに数滴垂らして作業開始! 透明な液体は流れやすいので慎重にクロスに塗布しよう。サビトリキングのようにすぐに効果はわかりにくいけれど、4~5分ほどゴシゴシと磨くとその違いが明確に。当初はぼやぁっとくすんでいたドラッグスター250のエンジンケースだったが、背景を鮮明に映し出すことに成功!

頻繁に愛車に乘っていると劣化に気づきにくい、もしくは見て見ぬふりをしてしまうが、新車同様に輝きを取り戻すとやっぱり嬉しいもの。レストアというよりは、日々の手入れ・メンテナンスの延長線上として活躍してくれそうだ。鏡面ステンレスなどにも使用できるからバイクだけでなく日用品などにも幅が広がる。

写真はドラッグスター250のリヤガーニッシュ部分。よ~く見ると、ミガキングで磨いたあとは細かいキズがなくなっているのがわかる。

あの磨き剤との比較も?

ちなみに、NAKARAIのWEBサイトでは王道の「ピカール」との比較記事も公開されているのでぜひ見てみよう! どちらも磨き剤として優秀だが、ミガキングについては「メッキ専用」というのが大きな違いだろう。デリケートなクロームメッキに対してケアするならばメッキに特化したものを選ぶのがモアベター。

03:メッキング【ガラス被膜で光沢をロングキープ】

最後は「メッキング」にチャレンジ! これは上記2点とは異なり、コンパウンド(研磨剤)ではなくコーティング用のケミカルに当たる。目に見えないほどの微細な穴をガラス被膜で埋めることで、水や埃を防いでサビの浸食を抑えるのが狙いだ。

メッキング(100ml/6980円)のみボトル素材がガラス製(瓶)になっているので落としたりしないように!

付属のクロスに数滴垂らして、コーティングしたい部位に円を描くように優しく塗布していく。1滴=約0.04mlとして、10×10cm四方で1~2滴が目安だ。メッキングは光沢剤が配合されており、量が多すぎると虹ムラができやすいのでご注意を! ちょっと薄いかな?くらいの気持ちで塗っていくのが良いだろう。5分ほどすると硬化が始まり、完全硬化の24時間を待って完了となる。

液自体は透明で施工しても見た目はあまり変化がないけれど、長い目で見ればメッキのクリアな輝きをキープするのには必要不可欠とのこと。メーカーによるテストでは、潮水が付きやすいジェットスキーのメッキ部分に施工し、1年以上も変化がない=サビが発生しないことを確認している。ジェットスキーやボートほどではないにせよ、雨風にさらされやすいバイクでも効果を発揮してくれるはずだ。

磨くだけのお手軽さがうれしい!

細かな注意はあるけれど、どの“キング”もケミカルなので、専用クロスを使って塗布する工程は同じだ。筆者は不器用なので整備や加工は苦手なのだが、磨いたり洗車するのは大得意(大好き!)。やった分だけ明確に違いがわかるからね。ちょっとした手間で、愛車のメッキが復活&持続するなら決して高くはない。一回の作業で1本を使い切ることはまずないから、何度も使えるのもポイントだ。