第6回を迎える「サステナブル マテリアル展」は、サステナブル材料(環境配慮型材料)及び、その製造・リサイクル技術に特化した専門展。

最新の製品や素材の展示。またエレクトロニクス、自動車、電池、建築・建材などの工業分野、食品・飲料・日用品・雑貨など、メーカーの技術者・商品企画・経営層などが結集した。

木材などの植物資源を活用した次世代の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」とは?

写真は加工前のセルロースナノファイバー(CNF)素材。大王製紙ブースにて撮影。

「セルロースナノファイバー(CNF)」は、木材などの植物資源から化学的&機械的処理によって生成される、次世代の繊維状素材。

日本は森林が国土面積の約7割を占めるのが特徴。セルロースナノファイバー(CNF)は、資源小国である日本において、自国で資源が確保できる有効的な手段として注目されている。

セルロースナノファイバー(CNF)、また同素材で作られた製品のポイントは、

・植物バイオマスから取り出した植物由来の繊維であり、低炭素社会の実現にも貢献できる
・軽量かつ高強度
・熱膨張性が低く、生分解性(微生物の働きで最終的に水と二酸化炭素などに分解される性質)も備えており、環境負荷が少ない
・再生可能

国内では環境省がセルロースナノファイバー(CNF)を活用した製品の開発や実証実験を推進。循環型社会の実現に向けた社会実装を支援している。

セルロースナノファイバー(CNF)はそのメリットを活かして現在、自動車部品(軽量化と耐久性向上)、タイヤ(剛性向上)、住宅建材(断熱性向上と高強度化)、電化製品(耐熱性向上)、紙おむつ(消臭効果を発揮)、食品包装用フィルム(鮮度の向上)など幅広く活用されている。

大王製紙が提供する「ELLEX-R」は、自動車部品や生活用品など他分野に活用中!

大王製紙が研究開発した「ELLEX-R」を駆使した自動車用フロントグリル(メッキ部分はABS樹脂)。軽量化と制作時のCO2削減(5%~25%)を実現。
「ELLEX-R」を素材にした自動車用アームレスト。

現在、セルロースナノファイバー(CNF)は国内の様々な企業が研究・開発・製品実用化。国内大手製紙メーカー「大王製紙」では、セルロースナノファイバー(CNF)製品として、

1:セルロースナノファイバー(CNF)の濃度が67%のマスターバッチ「ELLEX-R67」

2:セルロースナノファイバー(CNF)の濃度が50%のドライブレンド向け「ELLEX-R50」

の2種をラインアップ。各企業からオーダーされた製品の細かな仕様や形状は、生成方法や成形方法で使い分けができるのがポイントだ。

セルロースナノファイバー(CNF)の受注の伸びは目覚ましく、2025年7月には同社三島工場にて、生産能力2,000t/年の商用プラントの稼働を実現。その後も安定した供給と品質、また高いコストパフォーマンスを継続している。

大王製紙の「ELLEX-R67」や「ELLEX-R50」は現在、自動車部品や各種生活用品など幅広い分野に活用されている。

大王製紙「ELLEX-R」公式WEBサイト https://www.daio-paper.co.jp/development/cnf/

「ELLEX-R」を素材にしたトレーとプランター。
「ELLEX-R」を20%配合した樹脂製の大型コンテナ(試作品)。金属製に比べ、8%~30%の軽量化を実現。