ここ十数年、旺盛を極めたアドベンチャージャンルはスクーターにも派生。EICMA 2026ではヤマハの新型モデル「RW」シリーズが出展された。車名のRWは「Real-World Performance」を意味し、冒険と日常の使い勝手を兼ね備えた“初の本格的なモーターサイクルとスクーターのクロスオーバー”としている、
【RW700/Explore】CP2エンジンの魅力を堪能できるオンオフ両刀モデル

RW700/ExploreとRW350の排気量が異なる二台体制とし、兄貴分となる700モデルは、MT-07やテネレ700などが搭載する水冷4スト689㏄2気筒4バルブの『CP2』エンジンを積む。最高出力は約70psを発揮し、アグレッシブな走りを実現。自動でギヤチェンジしてくれる自動変速機構“Y-AMT”を組み合わせた6速仕様とし、クルーズコントロールを備えているため、気軽に乗れるのもポイントだ。燃料タンク容量もガチンコライバルとなるホンダX-ADVよりも1ℓ多い14ℓなので長距離走行でも頼りになる。
快適な走りをサポート!

電子制御は6軸IMUと、ライダーに応じたアシスト機能が搭載されており、適切なパワーデリバリーを叶えるYRCモード(ヤマハ・ライド・コントロール)はオンロードとオフロード走行専用の設定を組み込むなど状況などに合わせてカスタマイズOK!
街も荒地も対応したゴージャスな足周り!
フレームはスチール製のダブルクレードルで、フロントフォークはφ41mmインナーの倒立仕様。リヤはボトムリンク式モノショックでプリロードと伸び側減衰力の調整が可能だ。最低地上高も170㎜と十分に確保している。ブレーキはフロントがφ298mmのWディスク仕様、リヤはφ267mmのシングルの構成となっている。

なお、上級グレードのRW700Exploreはゴールドが輝くアウターチューブのフロントフォークを採用し、15㎜のプリロードと11段階の伸び側減衰力調整が可能。
フロント17インチ、リヤ15インチの足周りは、オフロード所縁のクロススポーク仕様として荒地での走破性と見た目を両立。これにセミブロックパターンのピレリ製チューブレスタイヤ(スコーピオンラリーSTR)を履いてオンオフ両刀のパフォーマンスを獲得する。
ステップボードでらくちん!

ポジションではRWシリーズ共通して、折り畳み式のステップボードを備えてリラックスして運転できるうえ、700のラバー付ワイドペグは4段階(4後方)で調整できるから体格に合わせられるのも嬉しい。
冬場にありがたいシートやグリップのヒーター機能(RW700 Exploreのみ)、フルフェイスがすっぽり収まるシート下収納、そしてスマートキーなど最新機能が凝縮した渾身のアドベンチャーコミューターに仕上がっている。
【RW350】新機能を盛り込んだ中型モデルも注目!
一方で弟分となるRW350も新設計の水冷4スト327㏄単気筒4バルブエンジンを搭載。こちらは約30psを発揮し、ややロングストロークに仕向けることでロングレンジにも対応。

最新設計で安定した走りをもたらす
また、ゴム材を使わずにエンジンを直接懸架し、CVTユニットのみを揺動させる独自のマウント方式「ヤマハ ダイナミック ライド」を初めて採用。これによって快適な乗り心地も両立。バネ下重量の軽減と共に、4軸バランサーによって振動の低減にも寄与する。
ヤマハ製中型クラスではYCC-T(電子制御スロットル)を初採用し、走行中は「STREET」、「EXPLORE」、「ECO」の3種から切り替えられるYRCモードによってシーンに合わせたライディングが楽しめる。
メーターは700、350ともにフルカラーの5インチTFT液晶を備えて視認性もバッチリ!専用のヤマハMy Ride-Linkアプリを介してスマートフォンとリンクさせられ、走行中に通話や音楽などの操作もできる。
【RW700 SPEC】
- エンジン形式:4バルブ、4ストローク、DOHC、2気筒、水冷
- 総排気量:689cc
- ボア×ストローク:80.0 x 68.6 mm
- 圧縮比:11.5 : 1
- 最高出力:51 kW (69.3 PS) @ 8,250 rpm
- 最大トルク:65.0 Nm (6.6 kgf-m) @ 6,500~6,750 rpm
- 送電システム: 6速、ヤマハ自動マニュアルトランスミッション(Y-AMT)
- 全長×全幅×全高:2255×940×1415㎜
- 重量:224kg
- シート高:810㎜
- ホイールベース:1585㎜
- タイヤ:(F)120/70R17M/C (58H) 、(R)160/60R15M/C (67H)
- キャスター/トレイル:25度/102 mm
【RW350 SPEC】
- エンジン形式:水冷式、SOHC、4バルブ、4ストローク、単気筒
- 総排気量:327cc
- ボア×ストローク:74.0 x 75.9 mm
- 圧縮比:10.9 : 1
- 最高出力:21.5 kW (29.2 PS) @ 7,000 rpm
- 最大トルク:31.5 Nm (3.2 kgf-m) @ 5,750 rpm
- 送電システム:Vベルト式オートマチック
- 全長×全幅×全高:2170×815×1310㎜
- シート高:810㎜
- ホイールベース:1540㎜
- 重量:192kg
- タイヤ:(F)120/70-16M/C 57P、(R)150/70-14M/C 66S
