AE86はドリフト!EP82はグリップ!
マシン維持のための整備スキルも習得中
かつて父親が乗っていたというトレノ改レビン仕様の写真を見て、ハチロクに興味を持ったというのが、今回紹介するマシンのオーナー“ゆの”さん。それ以前もEP82スターレットGTを自分でメンテナンスしながら乗っていたというから、旧車に対する免疫は十分だったという。

「現在も所有しているEP82スターレットではグリップでサーキットを走っています。違うジャンルにも挑戦したくなり、ハチロクの前に乗っていたNB8Cロードスターでドリフトもはじめました。その頃に父の昔の写真を見たら、当時父が乗っていたハチロクがカッコ良くて欲しくなってしまいました」とのこと。

そんな中、仲間から売却の打診があったのは、狙い通りのトレノ改後期レビンルック。しかし、錆が多く長らく不調を抱えていたため、そのリペアに時間を取られてしまったそうだ。とはいえ、フロントフェンダーやボンネットなど気になる箇所は自分で補修。少しずつではあるが、入手時よりも綺麗な状態を作り上げている最中だ。

地元のパーツ卸会社に勤務していたため、旧車のパーツに関する知識は豊富なゆのさん。その知識を活かし、まずはチューニングよりも良好な機関系構築を目指している最中。その結果エンジンはノーマルながら絶好調をキープしているという。


インテリアはステアリングとバケットシートを除いてノーマルを維持。よく見るとリトラクタブルの開閉スイッチが残っているため、トレノベースであることが分かる。リヤシートは潔く撤去し、ロールバーもセットされている。

ドリフト用のため運転席はブリッドのバケットシートと4点式ハーネスをセット。着座位置が低くなりすぎるため、クッションを追加して視点を上げているのは女性ならではのアレンジ。

フロントウインドウに貼られるのは、ゆのさんが所属する「夜盗レーシング」のハチマキ。車検付きの街乗り仕様のため、挟み込み式で脱着できるように工夫されている。

ノーマルエンジンだが調子を取り戻したことでドリフトの練習用としては最適な走りを見せるゆのさんのハチロク。今後はオーバーホールやアップデート、オールペンなどやりたいメニューは多岐に渡るが、なるべく自分の手で作業したいと語ってくれた。
⚫︎取材協力:モーターランド鈴鹿 三重県鈴鹿市三宅町3616 TEL:059-372-3535
【関連リンク】
モーターランド鈴鹿
http://www.motorlandsuzuka.com
