スライド機構搭載で後席広々 直感的操作可能は内装も好感

ベンツのSUVライン〝GLシリーズ〞にあって、最もコンパクトなのがGLA。ボディサイズはカローラクロスと同等だ。一方でホイールベースは90㎜長く、その分だけ室内長は長い。

エクステリア

撮影車はオプションのAMG ラインパッケージを備え、19インチのAMG5ツインスポークホイールとスポーツブレーキシステムを装着。小振りではあるが、ルーフレールは全車に標準装備される。

後席は足元が広いだけでなく、左右6対4分割で140㎜のスライドが可能。しかも後席背もたれは、4対2対4分割で前に倒せる。真ん中だけ倒してスキーやスノボなどを積めば、大人4名が窮屈感なく長距離ドライブできる。見掛けによらず、ラゲッジ容量もたっぷりあり、クーペ風のボディスタイルからは想像できないほどの多用途性をもつのがGLAの特徴だ。

インストルメントパネル

2023年2月発表の新型Aクラスより一世代古いシステムになってしまったが、10.25インチのメーターとタッチスクリーンを並べたインターフェースは今なお画期的。音声対話機能やナビゲーション機能も標準装備される。

インテリアは先進的で、メーターパネルはフル液晶。センターディスプレイも連なるように配置されている。ヒューマンマシンインターフェースには、MBUXをオプション設定。音声認識やジェスチャーコントロールが使用でき、機械式スイッチに触れることなく各機能の操作ができる。ナビの目的地設定も、音声認識なら走りながらできる。

居住性

2023年9月26日にはマイナーチェンジが発表され、24イヤーモデルに切り替わった。内外装をリファインしただけでなく、シート表皮はリサイクル材の使用率を向上。アダプティブハイビームの標準装備化など、安全装備の充実も図られた。

うれしい装備

フットトランクオープナー機能を搭載した電動テールゲートを標準装備。バンパーの下につま先を出し入れすると自動で開閉を行なう。
センサーで駐車可能なスペースを検知するアクティブパーキングアシストを標準装備。ステアリング、ブレーキ、シフトの操作を自動制御。
月間販売台数   NO DATA
現行型発表    20年6月(マイナーチェンジ 23年9月)
WLTCモード燃費  16.4 ㎞/ℓ ※「GLA 200 d 4MATIC」

ラゲッジルーム

ラインナップは標準車系2モデルのみとなり、AMGシリーズはドロップしてしまったが、標準車系でもオプションでAMGラインパッケージを選択すれば、AMGのデザインとフットワークが楽しめる。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.153「2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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