高級感追求も忘れないメダリスト仕様!
RB26スワップでドリ車としての基本性能を大幅アップ
「オシャレに乗れて、しっかり走れるクルマが欲しかった」という理由から、ドリフトデビューにC35ローレルを選んだ畦坪さん。当初はC33ローレルも候補にしていたが、センターピラーレスの構造では剛性が足りず、ロールケージが必須と知ったため、より剛性に優れるC35を選ぶことにした。

「最初に手に入れたC35は、RB25を搭載した“メダリスト”仕様。高級感のある仕上がりがお気に入りだったんですが、クラッシュで廃車になってしまって…。次のC35を探していたときに、たまたまRB26DETTを積んだ“クラブS”を見つけたんです。RB26ならチューニングパーツも豊富で将来性もある。迷わず飛びつきました」。

搭載されるRB26は、一度エンジンブローを経験。その際にオイルポンプやガスケットといったウィークポイントを徹底的に対策し、オーバーホールを実施。仕様はRB25時代と同じくブーストアップだが、ブースト圧1.3キロで最高出力436ps/最大トルク60kgmと十二分なスペックを発揮する。

オーバーホール後、RB26DETTの持つポテンシャルを最大限に引き出すべく「NISチューン」でのマネージメントを選択。ドリフトで多用する中~高回転域のフィーリングを強化し、レブリミットも8500rpmに引き上げている。

足回りは周囲の先輩からアドバイスをもらいつつ、セットアップを試行錯誤してきたもの。ハイアングルでのドリフトを決めるべく、Nスタイルのナックル&タイロッドで切れ角を引き上げた。

前車から愛用しているのは、ゴールドメッシュとディープリムでハイソカーらしい雰囲気を放つワークのVS XX。オシャレな足元に拘り、車高も下げすぎないように気を配っている。


メダリスト仕様のインテリアには追加メーターをダッシュボード上に並べ、スタイリッシュかつレーシーに演出。60kgmものトルクからRB25用5速MTを守るため、あえてシングルプレートのクラッチで逃げを設けている。

ちなみに、同じブーストアップ仕様であってもタービンサイズの違いなどにより、RB25と比べるとRB26は若干レスポンスが鈍く感じるとのこと。しかし、そのぶん中~高回転域でのパワーとトルクは大幅に向上しており、前車よりもはるかにドリフトしやすくなったという。
今後のチューニングにも余地を残しつつ、高級感と走りを両立したC35で、さらに自分らしい一台へと仕上げていくつもりだ。