ベイエリアの歴史とともに紡がれた最新モデル!
ドリ車×マルチピース・深リムのパラダイムシフト
ストリートドリフトの最盛期だった2000年代前半のドリフトシーンを彩った初代VS KFは、マルチピース構造と深リムの大径ホイールをドリフト車両に組み合わせるという、現在では定番となったカスタム手法をユーザーに広めた、まさにエポックメイキングな銘柄だった。
その震源地となったのは、東京・神奈川にまたがるベイエリア。2001年にVS KFが登場した当時、埠頭の主役はモデルチェンジを控えたチェイサー、マークII、クレスタといった100系の4ドアセダンだった。R32サイズからR33サイズへと変わり、純正フェンダーのツメ折り加工でGT-Rサイズのワンピースホイールをシャコタン・ツライチに収めることに躍起だった当時のトップランカーたちの姿がVIP系メディアの目に留まり、それらの取材を通してVIP系ホイール文化に脱定番の銘柄として浸透していった。

そんな中、エレガントでアグレッシブ、唯一無二の5本スポークを持つ当時最新作の3ピースモデル、VS KFが選ばれるのは自然な流れだった。ランニングフリー、シークスピード、シャルム、マジシャンなど、名だたるストリートチームのJZX100・110乗りがVS KFを履き始め、多くのフォロワーによって4ドアドリフト車両を彩る名作の地位を確立していったのだ。
また、関西エリアでは中村直樹選手がVIPカーからのインスピレーションを受け、S13シルビアにVS KFを装着。当時としては17インチで深リムを持つホイールとしてスタイリングにも優れていたことも後押しし、幅広いユーザーや2ドアクーペなど他車種への流行を促した。
しかし初代VS KFは惜しまれつつ2017年に廃盤となった。ワークが公式に行うリム交換修理サービスの期限(製造から8年間)を迎える2025年、正統進化を遂げた復刻モデル『VS KF#(シャープ)』として再び登場した。

今回のモデル車両もキャンディレッドのマークIIであり、VS KF#の歴史にふさわしく、D1GP参戦車両の中でも最もベイエリアドリフトの流れを汲む1台だ。ドライバーの中田選手は横浜の強豪ストリートチーム『アウトラン』のメンバーで、競技ドリフトの現場でも一貫してワークの深リムマルチピースモデルを選び続けてきた。

18インチは全サイズでフルリバースリム、19~21インチまではステップリバース・フルリバース両方の設定がある。ディスク裏面のデザイン最適化により、ビッグキャリパー装着車両にも対応できる仕様となっている。
ピアスボルトをアクセントに、リムにまで侵食するかのように広がる末広がりのグラマラスな5本スポークという、アイデンティティをそのままに。VS KF#ではより立体的なラウンド形状とエッジの効いたスポークサイドを採用し、さらに洗練されたデザインへと進化している。

リムカラーはバフアルマイトが標準。ディスクの標準カラーは、プレミアムで上品さを際立たせるライトグレイッシュシルバーと、陰影が強調され新作ならではの立体感を個性的に演出するブリリアントシルバーブラックの2色。モデル車両はセミオーダーでホワイトに塗装されている。

さらに、ディスクカラーだけでなく、センターキャップ6種、ピアスボルト4種、エアバルブ3種のバリエーションが用意され、リムカラーも変更可能なリムアレンジのオプションを加えると、膨大な組み合わせから自分好みのカスタムをオーダーできる。

かつてとは異なり、純正フェンダーではなくワイドタイヤ装着に伴いフェンダーも大幅にワイド化されていることも特徴だ。
「昔は同じプラスインセットでツライチにこだわっていましたが、今はマイナスオフセットに攻められるので、KFならではの魅力をさらに引き出せるようになったと感じています」と、中田選手。20年以上を経てともに進化したドリフトマシンとVS KF#の邂逅は、新たな舞台での歴史の始まりを告げている。
WORK VS KF♯
18inch 8.0J~14.0J:8万6900円~10万5600円
19inch 7.5J~15.0J:10万5050円~13万3100円
20inch 7.5J~15.0J:11万7150円~14万5200円
21inch 7.5J~14.0J:13万4750円~15万9500円
●問い合わせ:ワーク TEL:06-6746-2859
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ワーク
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