ND型の楽しさを提案し続けるレッグモータースポーツ
マツダのお膝元・広島県に拠点を構える「レッグモータースポーツ」は、NDロードスターに特化したパーツ開発やセットアップで全国のユーザーから信頼を集めている存在だ。走行性能はもちろん、スタイリング面でも高い完成度を誇るデモカーは、まさにNDオーナーにとっての“お手本”といえるだろう。
そして今回、そんなレッグが新たに手がけるのは、最新モデル「ND5RE」、通称“ND2”のNR-Aグレードをベースとした新デモカーだ。
ND2では「軽さ」がテーマ──10年のノウハウを再構築

「ND2を導入したきっかけは、オリジナルパーツの適合確認のためでした。でも、せっかくならパーツの装着確認だけで終わらせず、NDロードスターが登場して約10年で蓄積したノウハウを一度整理しながら、これまでとは少し違った視点でクルマづくりをしてみようと考えました。ND2はND1よりも重量があるので、今回は“軽さ”をテーマに進めています」。
そう語るのは、代表の倉迫さん。開発の方向性からしても、ただの検証用車両では終わらないことが伝わってくる。
エクステリアは“シンプル+実用性”を両立


現段階では、まだ“ファーストステップ”とのことだが、すでにエクステリアや走行性能において抜かりのないセットアップが施されている。
まず、エアロはシンプルかつ機能的にまとめられた構成。ダウンフォースの確保を狙い、フロントにディフレクター付きリップスポイラー、リアにはスワンネックマウントのGTウイングを装着。サイドやリアディフューザーの追加も視野にあるが、あくまで“軽さ”を優先した仕様とされている。
足まわりも一切の妥協なし。注目は軽量なオリジナル車高調
走行性能の要となる足まわりにも、すでにレッグらしいこだわりが詰まっている。
装着された車高調は、アルミケースを採用して軽量化された「レッグオリジナル・カップダンパー」。さらに、ブレーキは12Rでも採用予定の“ブレンボ製”へとアップグレードされている。

ホイールは、これまでよりもワンサイズアップとなる「8.0J」のウェッズ・TC105Xを装着し、タイヤにはADVAN Neova AD09の225/45R16をセット。シンプルながら走りを見据えた精鋭パッケージングだ。
予算を抑えて“最短距離”で楽しめるND作り



もちろん、機関係もオリジナルの吸排気パーツでブラッシュアップ済み。こうした構成からもわかるように、今回のND2デモカーは「楽しむND」をテーマに、約10年分のチューニング経験を凝縮しながら、最短距離で理想のND型ロードスター像を構築している。「まずは楽しむ」ことを最優先に、無駄を削ぎ落とした仕様は、これからNDに乗りたいと考えるユーザーにとって非常に参考になるだろう。
ND1デモカーも並行開発──NDの可能性を“比較検証”で広げる


なお、ストリート走行をベースにサーキット走行までを視野に入れたND1デモカーも引き続き開発を継続中。ND2との違いを明確にしながら、それぞれの魅力を引き出していくのがレッグの狙いだ。

たとえばスワンネックGTウイングと並んで人気の「ダックテールスポイラー」など、ストリート派に刺さるパーツも数多く用意。好みに応じてスタイルを作り上げられる点も大きな魅力となっている。
ND型ロードスターを知り尽くし、その可能性をさらに深く掘り下げようとするレッグモータースポーツ。ND1/ND2の2台体制による継続開発で、これからNDを楽しもうとするユーザーにとって、まさに“最適な道しるべ”となってくれるだろう。
●取材協力:レッグモータースポーツ 広島県安芸区船越南3-18-13 TEL:082-823-5888
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