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今日は何の日?

本格ピュアスポーツNSXにオープンモデルを追加

1995(平成7)年3月8日、ホンダNSXのオープントップ「NSXタイプT」がデビュー、翌日から販売が始まった。1990年に誕生したNSXは、本格的なピュアスポーツして高い人気を獲得。その5年後に追加されたのが、オープンカーの解放感とクーペの快適性・利便性を追求したNSXタイプTだ。

鮮烈なデビューを飾った本格ピュアスポーツNSX

1990年に誕生したNSXは、新時代を象徴するスーパースポーツとして開発されたホンダ渾身のミッドシップ(MR)スポーツカーである。

1990年に鮮烈なデビューを飾ったミッドシップスーパー「NSX」

リトラクタブルヘッドライトやグリルレスのフロント周り、スポイラー一体テールエンドなど、空力性能に優れた華麗なスタイリングを採用。特に革新的だったのは、世界初のオールアルミ・モノコックボディを採用するなど車体のほとんどをアルミ化することによって軽量化を達成したこと。
さらに、最高出力280PSを発揮する3.0L V6 DOHC VTECエンジンを運転席の背後に搭載するMRレイアウトによって、別次元の動力性能とハンドリング性能を実現。ただし、誰でも乗りこなせるスポーツカーとして、オートエアコン、電動パワステ、BOSE社製サウンドシステムなどを採用し、5速MTだけでなく4速ATが用意されている点が、欧州のスパルタンなスポーツカーとは一線を画した。
価格は、800.3万円(5速MT)/860.3万円(4速AT)だったが、外国産の本格スポーツカーに比べればお得と言える。

高性能スポーツに開放感を持たせたオープントップのタイプT追加

ホンダは、NSX誕生の2年後にさらなる軽量化とレーシングカー技術を適用して走りを追求した「NSXタイプR」を追加。そして次に登場したのが、オープンカーの解放感とクーペの快適性・利便性を追求した「NSXタイプT」だ。

1995年に登場したオープントップ「NSXタイプT」

スポーティな走りを堪能できる高いボディ剛性を確保したうえで、脱着を可能にしたルーフを装備。8.5kgの軽量アルミ製ルーフの脱着は左右のレバー操作だけで行え、取り外したルーフは容易にリアキャノピー内に収めることができた。そのほかにも、シフト操作をステアリングコラム横にあるスイッチで操作できるFマチックや、電動スロットル制御のDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)も採用された。
車両価格は、ベースのNSXの830.7万円に対して130万円高額の960.7万円。ちなみに、当時の大卒の初任給は19.4万円程度(現在は約23万円)である。ただタイプTは、バブル崩壊のタイミングに登場したため、NSXの勢いにも陰りが見え始め、販売台数は200台程度にとどまった。

取り外したルーフを収納するリアキャノピー

ホンダが得意とするオープンカーの歴史

ホンダには、他社とは違うオープンカーへの強いこだわりが見られる。そもそもホンダが初めて投入した小型車は、1963年にデビューしたオープンカー「S500」で、その後「S600」、「S800」へと発展したが、Sシリーズは1970年をもって生産を終えた。
しかし、これで終わったわけでなく1984年に大ヒットしたコンパクトカー「シティ」にオープンモデルの「シティ・カブリオレ」を追加。さらに、1991年には軽ながらミッドシップ2シーターの「ビート」、1992年に個性的な電動トランストップを備えた2シーターの「CR-Xデルソル」、1999年にはホンダにとってSシリーズ以来のFRとなる2シーター「S2000」、2015年には軽2シーター「S660」とオープンモデルは続いた。
S660の生産が終了したいまSシリーズ存在しないが、多くのファンはホンダのオープンモデルの登場を期待して待っているのではないだろうか。

2015年にデビューした軽オープンスポーツ「S660」

ホンダがオープンモデルにこだわるのは、ホンダがバイクメーカーでもあるからという説がある。確かに、大型バイクとオープンカーの開放感には共通のものがあるように思うが、何よりもスポーツカー好きの本田宗一郎氏の熱い思いが根付いているからではないだろうか。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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