ディテール解説

キムコ・レーシングS150
バトルアックスと名付けられた空冷SOHC4バルブ単気筒は、レーシングS125のボアφ54mmに対し、φ59mmに拡大してして排気量を124.8ccから149ccにアップ。さらに6500rpmを境に吸気側のカムをローからハイへと切り替える可変バブルタイミング機構VVCS(バリアブル・バルブリフト・コントロール・システム)を追加。水冷勢をしのぐ加速性能と低燃費の両立に成功している。
キムコ・レーシングS150
シートレールにT.H.F.(チューブ・ハイドロ・フォーミング)技術を採用し、その一部をデザインの一部に採り入れている。剛性バランスの最適化によりレーシングS125に対して1.9kgもの軽量化を達成。さらにタンデムステップステーやステムの見直しにより、車両全体では3.1kgも軽くなっている。
キムコ・レーシングS150
ペタルタイプのフローティングディスクを採用。キャリパーのマウントピッチはブレンボの4ピストンキャリパーがボルトオンでインストールできるよう65mmとなっている。
キムコ・レーシングS150
φ25.4mmピストン採用のキャリパーとφ200mmソリッドディスクを組み合わせたリヤブレーキ。ABSや前後連動システムなどは非採用。
キムコ・レーシングS150
人間工学に基づいてデザインされたシート。滑り止め効果のある表皮やクッション性の高いウレタンが採用されている。
キムコ・レーシングS150
ユニットスイングのピボットはこれまでの上吊式から下吊式とし、さらにリヤショックを高角度配置とすることで、低振動化やコーナリング性能などを向上。プリロードは5段階に調整可能だ。
キムコ・レーシングS150
XLサイズのフルフェイスヘルメットが収納できるとのアナウンス。撮影時に試したアライのVZ-RAM(オープンフェイス)の59-60サイズでは、ディフューザー干渉し、シートを閉じることができなかった。なお、ピボット部の左右にヘルメットホルダーを装備。
キムコ・レーシングS150
イグニッションキーの横に携帯電話の充電用USBポートを設置。電圧が12Vを下回ると短絡保護回路が起動し、通電が停止する仕組みだ。
キムコ・レーシングS150
キムコ独自の車載ネットワークシステム「noodoe」の表示画面をセンターにレイアウトしたメーターパネル。これについては別の記事で詳しく紹介する。バーグラフ式のタコメーターが左右にあるのがユニークだ。

キムコ・レーシングS150
凝ったデザインのミラーステーやメッキのバーエンドなど、所有欲を満たしてくれる工夫が随所に。フロントポケットやコンビニフックなど使い勝手も優秀だ。
キムコ・レーシングS150
ヘッドライトユニットはレーシングS125と共通だが、フロントカバーはより複雑なマルチレイヤーとなっている。好みに合わせて交換も容易とのこと。
キムコ・レーシングS150
ヘッドライトユニットはレーシングS125と共通だが、フロントカバーはより複雑なマルチレイヤーとなっている。好みに合わせて交換も容易とのこと。

レーシングS150 主要諸元

エンジンタイプ:空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 VVCS
インジェクション:KEIHINフューエルインジェクション
総排気量:149cc
内径×行程(mm):φ59×54.5
圧縮比:10.4:1
最高出力:10.1kW(13.8ps)/7,500rpm
変速機型式:CVT
始動方式:セルフ式
装備重量:128kg
全長×全幅×全高:1855mm×750mm×1100mm
シート高:790mm
軸距:1270mm
燃料タンク容量:5.7リットル
タイヤ(前):110/70-12
タイヤ(後):120/70-12
ホイール:アルミニウム
サスペンション形式(前):φ33mmテレスコピック式
サスペンション形式(後):5段階調整式ツインショック
エンジン懸架方式:水平下懸架
ブレーキ形式(前):240mmフローティングぺタルディスク
ブレーキ形式(後):200mmディスク
キャリパー(前):ピンスライドφ27mm×2ピストン
キャリパー(後):ピンスライドφ25.4mm×2ピストン
カラーラインナップ:ブルー、マットブラック、マットシルバー
メーカー保証:3年保証(距離無制限)
生産地:台湾
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