自動車ニュース テクノロジー クラウン トヨタ トヨタ新型クラウン搭載の6ATベース「1モーターハイブリッドトランスアクスル」 2022.09.02 09:25 by 牧野 茂雄 この記事の画像をもっと見る(全9枚) トヨタグループ内でe-アクスル系を担当するブルーイーネクサスの新作は、近く登場の新型クラウンに搭載される1モーター式のハイブリッドシステムである。前軸用の横置きATにモーターを合体させる省スペース設計が見所だ。 TEXT&PHOTO:牧野茂雄(Shigeo MAKINO) 404 Not Foundhttps://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=12466 モーターファン・イラストレーテッド vol.191より一部転載 F6G45hと命名された電気モーター内蔵6速ATは、ほぼすべてが新規の設計である。外形寸法を抑えるため6速AT部分も新設計である。アイシンには横置きFF用の8速ATもあるが、6速ATを選んだ理由は総合的な性能判断だという。この種のモーター内蔵ATにはトータルな開発力が要求される。 電気モーターのローターの内側には2組の湿式多板クラッチがある。ICEに近い側はICEと変速機の断続を行なうクラッチで、変速機に近い側が発進クラッチ。動作は油圧で行なう。 電気モーターのステーター(固定されている外周側)には連続した角型電線によるカセットコイルが挿入されている。ここに電流を流し電磁石として働かせる。通常、コイルの先端はステーターの長さ方向にまっすぐに伸びるが、長さ方向の寸法を増やさないよう、本機ではコイル先端が90度外側に向けられている。 搭載位置の後方(車室)側から見た様子。大きな最終減速ギヤと、その右側のオープンデフが見える。この部分は車両側の要求に応じてバリエーション展開されるだろう。LSDを組み込めるくらいのスペースがある。 電気モーターの下流にある遊星ギヤは後段がラビニヨ型。2.5セットで6速を作る。締結要素はブレーキが前段と後段に1つずつ、クラッチが合計3つ。左奥に見える凸歯のギヤがパーキングブレーキ。 インバーター部分は別の筐体。搭載車種によってこの部分はバリエーション展開されるのだろう。信号系のコネクターと冷却液系の配管が見える。この上側にさらにもう一段、別のユニットが載ることが、右ページのクラウンのスケルトン写真からは確認できる。 カットした中に見えているものが電動油圧ポンプ。 ICEと変速機を横起きとし後方排気で搭載する新型クラウン。ステアリング系はこのパワートレーンの後方に配置される。FF車の多くが使う「後ろ引き」の配置だ。ストラットのトップマウント部分からボンネット高が想像できる。当然、セダン系への搭載も可能だろう。(PHOTO:TOYOTA) テクノロジーの関連記事 トヨタ クラウンの厳選中古車物件情報 中古車トップ 【注意】 自動車カタログ・厳選中古車情報に掲載されている写真は、年式やグレードの違う車種が含まれます。掲載されている写真はそれぞれの車種用でないものも含まれています。また、対応は年式やグレード、 装備などにより異なる場合があります。購入の際は必ずご確認ください。 商品の価格・仕様・発売元等は記事掲載時点でのものです。商品の価格は本体価格と消費税込みの総額表記が混在しております。商品を購入される際などには、メーカー、ショップで必ず価格・仕様・返品方法についてご確認の上、お買い求め下さい。 購入時のトラブルについて、出版元・編集部は一切関知しません。また責任も負いかねます。