業界人コラム 人員10人を乗せ舗装路や不整地を自在に駆ける、車中泊は意外と快適な「96式装輪装甲車」【写真・4枚目】 陸上自衛隊96式装輪装甲車。車体上の銃架に96式40㎜擲弾銃(グレネードランチャー)を装備するA型だ。 同じく96WAPCで、車体上の銃架に12.7㎜重機関銃を装備するB型だ。秋田駐屯地記念行事で行進中、式典で走るため車体は磨き上げられ、8輪タイヤもタイヤワックスで見事に黒光りさせている。この車両は、東北第9師団隷下の機甲科部隊である第9戦車大隊(岩手駐屯地)に配備されたもの。同じ東北の部隊ということで秋田駐屯地の記念行事で走った。 後部の大型ドアから武装した普通科隊員が降車し、小銃等を使った戦闘へ移る。これが下車戦闘。車両ごと前線へ突入し、人員は下車、素早く散開し射撃、火力投射する。 負傷者を担架ごと収容し後方へ搬送可能な広い車内空間を持つ。後部の大型昇降ドアは便利だ。素早い下車戦闘も可能で、最大10人の武装隊員がこのドアから駆け下りてくる。 自衛隊観閲式で朝霞訓練場を行進する96WAPC。写真/陸上自衛隊 オンロードでの最高速度は約100km/h。8輪タイヤはコンバットタイヤで、オフロードでの走破性も優れる。写真/陸上自衛隊 この画像の記事を読む